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十一話『迷惑を振り撒くな』 ページ12

Aside

谷崎「スンマセンでしたッ!」

そう勢いよく頭をぶつける爆弾魔役の谷崎さん。

いや、

『谷崎さんが謝ることはありませんよ。それに……その、僕も本当にごめんなさい………国木田さんに蹴り食らわされてる時とか絶対痛かったでしょうに………』

国木田「入社試験だ。止むを得ん。」

太宰「国木田君も気障に決まってたしねぇ…」

あー、あれか。

太宰「『独歩吟客(ドッポギンカク)』!!」

国木田「ばっ………違う!!あれは事前の手筈通りにやっただけで〜」

国木田さんって短気だなぁ〜

国木田「ともかくだ小僧。貴様も今日から探偵社が一隅。ゆえに周りに迷惑を振り撒き社の看板を汚す真似はするな」

『……………とかいって既に迷惑振り撒きまくってますよね』チラッ

太宰「あの美人の給仕さんに死にたいから『頸絞めて』って頼んだら応えてくれるかなぁ」

国木田「黙れ迷惑噴霧器!!」

あの2人は置いといて………と、

『あ、改めて自己紹介しますと……中島敦です。見ての通り入社仕立てほやほやの新人です。』

谷崎「ボクは谷崎。そんでこっちが((ナオミ「妹のナオミですわ!」

谷崎さんの言葉を遮り、寄りかかる彼女はなんと谷崎さんの妹さんらしい

仲凄い良いな………

『とても仲の良い御兄弟なんですね!』

ナオミ「あらお分かり?……特にこの辺りの体つきなんて本当にソックリで……ねえ、兄様?」

…………なるほどそういうタイプですか

国木田「コイツらに関してはあまり深く追求するな!」コソッ

『あ、はい………』

よし、ここは話を反らしましょう

『ところで皆さんは探偵社に入る前は何を?』

シーーーーン

あ、ありゃ?

太宰「何してたと思う?」

『詐欺師』

太宰「即答かい!?」

『冗談です』

太宰「ン"ン"ッ!!それでまあ、定番なのだよ。新入りは先輩の前職を中てるのさ」

『なるほど』

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作者名:ぱんこっぺ | 作成日時:2020年5月27日 14時

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