霊が四十五体 ページ47
貴方side
太宰「A!!」
おいおい、なんでそんな顔してんだよ
織田「Aの治療が最優先だ、早く運ばな……『このままでいい!』!?」
太宰「なにを云ってるんだ!!早くしな『最後くらい云うこと聞け包帯無駄遣装置!!』!!」
『私はこの傷じゃもう手遅れだ。でもな、だから聞いて欲しい』
二人はAの真っ直ぐな表情で悟った。
だから聞くことにした。
『太宰、あんたは何時か云ってたな。暴力と流血の世界にいれば生きる理由が見つかるかもしれないと』
太宰「ああ、確かに云ったよ、だが今そんなことは__『見つからねぇよ。』!!」
ごめんな、織田作、あんたが本来云うべきだった台詞借りるよ
『自分で判ってんだろ。人を殺す側になろうと人を救う側になろうとあんたの頭脳の予測を超えるものは現れない。』
視ちゃったんだよ
『あんたの孤独を埋めるのは何処にもない。あんたは永遠に闇の中を彷徨う。』
ごめんな。ほんとに、ごめんな。
『あんたもだよ、織田作、あんたは此処に居るべきじゃない』
太宰/織田「「A……どうすればいい」」
『人を救う側になれ。』
太宰「………………」
『どちらも同じなら佳い人間になりなよ。弱者を救い、孤児を守って。その方が幾分かは素敵だ』
太宰「何故、判る?」
『…………友達なんだよね?私達。』
織田「ああ、俺達は何時までもお前の友人だ。」
『はは、…………ごめんな。こんな最後で。』
私の視界が血と涙で滲む。
これが終わりってヤツか………
不思議だ。
あの時とは全く違う。
ー「な、人が車に跳ねられたぞ!」ー
ー「マジかよ!?」ー
走馬灯か___
あの時見た走馬灯はどんな感じだったかな_
ーー「「行かせないわよ」」ーー
謎の声が聞こえた瞬間、二人の顔を最後に
私の視界は途絶えた。
筈だった。
135人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱんこっぺ(プロフ) - 大福さん» 夢主をあんなに可愛く描いてくださってありがとうございます!!猫も素敵です! (2020年6月7日 21時) (レス) id: ffa7069538 (このIDを非表示/違反報告)
大福(プロフ) - 使ってくれてありがとうございます!!!ちゃんと写ってます!! (2020年6月7日 20時) (レス) id: 8e3824c3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこっぺ(プロフ) - 大福さん» あぁああああ!!!ありがとうございます!!!!本当に嬉しいです! (2020年6月7日 18時) (レス) id: ffa7069538 (このIDを非表示/違反報告)
大福(プロフ) - こんにちは!!友達と二人で夢主さんの絵を書かせて頂きました!!良かったら使ってください!!!応援しています!!!→http://uranai.nosv.org/uploader/common/8/f/d/8fd1eafef13e4d0b5640e2f6d589a775.png (2020年6月7日 18時) (レス) id: 8e3824c3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこっぺ(プロフ) - 大福さん» こちらこそ初めまして!コメントありがとうごさいます!!嬉しいです! (2020年6月5日 23時) (レス) id: ffa7069538 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱんこっぺ | 作成日時:2020年5月23日 1時