鬼が40匹 ページ43
noside
中也の体に異変が起きた。
赤黒い痣が出始めたのだ。
鬼舞辻(な、……この痣は…いや、鬼狩りの物とは異なるようだが)
中也「ヴァァアアアアッッッ!!!!!!!!!!」
周囲の大地にクレーターができるほどその力は凄まじかった。
中也「重………、力、そ、……さ………」
本当なら今の状態をコントロールすることはまずできない
なら何故、正気を保っていられたのか
竹雄「姉ちゃんっ!!姉ちゃぁぁあんっ!」
今の中也には家族がいた。
たった、それだけ。
それでも堪えた。
踏ん張った。
前世では家族なんていなかった。
仲間、…否、上司、部下以外それ以上家族に等しいものなんてなかった。いなかった。
そして、何よりも暖かい。
あんな過酷で残酷な世界は一瞬にして
中也の頭の記憶から書き消された
そして今、『思い出した』
自分が今まで何者であったかを。
何をしてきたのかを。
只、護りたい。
中也「ウォオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!!!」
失いたくない。
これ以上。
鬼舞辻「!!」(再生が…追いつかない!?…一度退避しなければっ、)
鬼舞辻にとっては異例の出来事だった。
再生が追いつかない。
これは中也の重力操作の強化形態、『汚濁』の
小型暗黒物質が空間ごと削り取った。
再生に時間が掛かったのはその為である
しかし、時間制限を越えた今、
中也「ガハッ………」
中也には当に限界がきていた。
中也「ち…っ………く、…しょう…ん……で、なん、で…こう……なり、やが…」
中也は意識を手放した
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琉亜 - 依存しそうこれからもファイトっす (2023年2月24日 4時) (レス) @page45 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
鮭大根大好き - 好きです好きです好きです好きです更新頑張ってください! (2020年12月2日 21時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこっぺ | 作成日時:2020年4月17日 13時