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「いまするめさんに新しいマンション探してもらってんの、それが決まるまでは都内のふっつーのシティホテル、当たり前だけど帰ったらちゃんとベッドメイキングもしてくれてるし、バスルームもピカピカだし、なかなか快適ライフよ」
そんな味気ない生活、寂しいじゃん…
温もりのないホテルの部屋に帰って、独りぼっちできっとみつは泣いてる…心が泣いてる…
「だったらさ、マンション決まるまでうち来なよ」
「やだよ、笑 」
「それこそ掃除もご飯も、宮田が全部やってくれるよ?こっちも快適ライフじゃん?」
「家政婦のミヤタさんかよ、笑」
「そ!ノーギャラでやってくれんの!笑」
「ひっでー」
顔をクシャクシャにして笑うみつ
俺に心配かけまいと、明るく振る舞ってんだろな
「…ねぇ、みつ、もっとワガママでいんじゃない?みつは物分かりが良すぎ!もっともっとガヤさんを困らせて良いと思うんだよね、それを受け止めるだけの器がある男だよ、ガヤさんは」
「……ワガママとか、ねぇよ」
「なんでこうなったのか聞いた?ちゃんと真実確かめた?ちゃんと…みつの気持ちは伝えたの?」
ついつい気持ちが入ってしまって、みつに詰め寄る様にまくしたてた
「ちょ、ちけぇよ、笑」
それをみつは笑ってごまかす
まぁ本音は言わないだろうけど
「俺はさ、なんか信じられないんだよね、あの記事、それにガヤさんがいま幸せそうには見えない…」
「考えすぎだって、笑」
「考えるよ、納得できねぇもん、みつもでしょ?」
「ん〜どうだろ、アッチー!もうムリ!出る!」
結局、みつは本音を言うことはなかった…
ガヤさん、一体どうなってんの…
本当にこのまま離れちゃうの…?
「ただいま〜〜」
「お帰り〜♡」
安心する…
電気がついてて、夕飯の匂いがして、パタパタと迎えに出てくれる愛しい人がいる
当たり前の様で、当たり前じゃないんだよな
「どうだった?キタミツ」
リビングにむかう廊下、少し前を歩く宮田の左手をそっと握る
「…切ない」
「そか、ん…、そかそか」
言葉にしなくても、察してくれる
優しい笑顔で全てを受け止めてくれる
宮田だって、みつとガヤさんが離れてることに心を痛めてるから…
「…ご飯なに?」
大好きな笑顔見たら安心してお腹減ってきた
「とろっとろのオムライス!デザートは、あ・た・し♡♡」
「あ、デザートは結構です」
「おい!!」
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パニ美(プロフ) - 藤北かじゅさん» 最後までお付き合いありがとうございます!横尾さんには、親友らしく陰で支えていただきました(^^)また新作の際はよろしくお願いします(*^_^*) (2018年4月30日 20時) (レス) id: c52a6f938a (このIDを非表示/違反報告)
藤北かじゅ(プロフ) - 完結おめでとうございます。横尾さん、グッジョブ!ですねマイコさんもいい人でよかった。どうなることかと思いましたが、最後帰ってこれてよかったです。またの作品楽しみにしています。 (2018年4月30日 6時) (レス) id: bcd1835547 (このIDを非表示/違反報告)
パニ美(プロフ) - キラさん» コメントありがとうございます!2人が早く元通りになるように、今回は横尾さん頑張りました!笑 もう少しで完結予定です! (2018年4月23日 20時) (レス) id: c52a6f938a (このIDを非表示/違反報告)
パニ美(プロフ) - 藤北かじゅさん» コメントありがとうございます!もうすぐ完結予定なのでまた遊びに来てください。ご期待に添えれるかわかりませんが(><) (2018年4月23日 20時) (レス) id: c52a6f938a (このIDを非表示/違反報告)
キラ - はじめてコメントさせて頂きます。凄い素敵なお話ですね。見入ってしまいました。続きが気になります。二人が幸せになりますよーに (2018年4月23日 9時) (レス) id: 236ed9f356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パニ美 | 作成日時:2018年3月29日 21時