My LOVE

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マイコさんは渉からの説得？の後、自ら桜田さんに話を聞いたらしい、俺と北山のこと

「いや、俺だよ、俺がもっとしっかりしてれば、マイコさんも北山も悲しい思いしなかったと思う…本当にごめん…」
「太輔くんは何も悪くないよ、私と父が…」
「いや、本当に、俺が…」


「なぁぁにしんみりしちゃってんの！ハイ、宮ママ特製ドリンク召し上がれ〜♡」

宮ママの明るい声が重い雰囲気を柔らかくしてくれる

「はい、ひろみっちゃんはこれね、すくすくドリンク」
「どう見ても牛乳じゃん！もう遅ぇよ！」

北山の目の前に置かれたグラス一杯の牛乳に、俺たち３人にやっと心からの笑顔が出た

「私、真正面からこの仕事頑張ります！皆さんに負けません！」
「お、じゃあ勝負だな、俺たちも負けねぇよ？な、北山」
「そうだな、お互い頑張ってこの世界でトップ目指せたらいいな」

俺たち３人はまだまだ未熟で、たくさんの人を傷つけてしまったかもしれない、それでも、大切なことにも気づかせてくれた
メンバーにもいっぱい心配かけちゃったけど、みんなの優しさが嬉しかった




そわそわ、ウロウロ…
入り口で服を直したり、髪を触ったり、さっきから俺は落ち着かない


ピンポーン

あ！帰ってきた！！


「開いてるよ」

ドア越しに声を掛けると、遠慮がちにゆっくりとドアが開き、そこには愛しい人の姿があった

「お帰り」
「…ただいま…」

その場から動かない北山に右手を伸ばす

「お帰り、おいでよ、宏光」
「っ…」

一瞬顔がくしゃりと歪み、泣きそうな表情になると、北山は俺の体に突進してきて胸に顔を埋めた


「…太輔…ただいま」

ガチャリ…と、ドアが静かに閉まる

「うん、お帰り、ひろ…顔上げて？」
体を少し離し、両頬に手を添え上を向かせる
「ヤダ、恥ずかしい」
それでも目線は下向きで照れてて、可愛い…

仕方ないなぁ、おデコにチュッ…と唇を充てる
そしてそのまま話す

「ひろ、…良かった…帰って来てくれて」

「…バカ太輔、もう一人で勝手にいろいろ決めんなよ」
涙をジワリと溜めたまま、上目遣いの北山
「はい、ごめんなさい」
額と額をコツンと合わせる

「戻って来てくれる？俺のとこに」
「ふふ、俺の家はここ以外ねぇよ、お前がいるとこが俺の居場所だから、それにホテル生活はしばらくは勘弁かなw」

北山がフワリと笑った
俺の大好きな笑顔
この笑顔をずっと隣で守っていこう

「ひろ…」
「太輔…」

お互いの唇が徐々に近づく…







完.

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