My LOVE

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「わかってます、この提案をしたのはマイコさん自身ではないこと、でも、マイコさんはそれで平気ですか？藤ヶ谷の交際相手として世間から色眼鏡で見られるだけで満足ですか？」
「それは…」

少し口ごもり、下を向く


「それと…」

一瞬言葉にするのをためらったけど、でも、周りの人のコトを1番に考えて、身動きが取れない2人のために、俺が代わりに言わなくちゃ、最大で最後のチャンスだろうから

「それと、藤ヶ谷には想ってる人がいます…もう10年以上も…」
「えっ…？！」
「今は…今回のことがあって、2人は離れてます…」
「離れてって…」

全てを話さなかったけど、マイコさんは経緯を理解したようで絶句した

「…それって、私のせいですよね…」
「俺は誰が悪いとか言うつもりはありません、それぞれが誰かのために動いた結果だと思うので…」

そう、桜田さんは愛する娘のため、太輔はみつを守るため、みつは太輔の内に秘めた覚悟を守るため、マイコさんは自分の大好きな夢のため…

だから誰かを責めるつもりはない
俺の願いはただ一つ、
元通りになってほしい

マイコさんはしばらく下を向いて何かを考えて、スッと顔をあげた


「横尾さん、来週のミュージックステーチョンみなさんで見てくれませんか？」
「え？ミュージックステーチョン、ですか？」

いきなりのことで頭がハテナだらけだ
生放送の歌番組
それをメンバーで？？
そんな話し、いま関係あるの？？


「はい、新曲の初披露なんです、みなさんで是非見てください、お願いします！！それでは、失礼しますっ！」

「え、あ、え？」

呼び止める間もなく、マイコさんは新曲の宣伝？をして、勢いよく会釈をし、とびきりの笑顔を見せて出て行った

結局、俺の言いたいことは
つ、つ、伝わったのか？？
桜田さんにチクられて干されちゃう？汗

それでも俺に後悔はないぞ！！

親友のため、仲間のため、そしてマイコさん自身のためにも、このままではダメだから…

それにしても、来週の歌番組をメンバーで見てほしいって、なんでだ？？


スケジュールを確認すると、その時間帯は偶然にも７人でリハの予定だ

「横尾さ〜〜ん、どこ〜？」

「宮田、わったーいた？」

「こっちもいない、どこ行ったの、横尾さん、もう収録始まっちゃうよ〜」

ハッ！！
廊下から宮ニカ千の声

やばい、時間だ、とりあえず今は人様の心配より自分の歌のコンディションの心配だな、汗

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