続6日目 ページ18
2体がAの身体を隠し、キバナは勢いよく顔を横に向けた。そのまま後ろを向いてバンダナを引き下げて顔を隠す。慌てた声でぱたぱたと駆ける音もいっそ遮断してしまいたかった。
ネイビーにオレンジのレースが着いたそれをキバナはゆっくり思い出す。彼女にしては派手なものだとは思うが、色味が毎日自身が着ている服のものとよく似ていて、もしかして、なんて思ってしまう。いや、変に期待するのはよそう。
『あの、あの、もしかして私』
「寝坊だな。着替え終わったら行こうな」
『すいませんん…メイクしてきますんでもう少し…』
「おう…」
カチャカチャと箱を開ける音や軽い金属がぶつかる音がする。
ていうかメイクしてたのか。さっきの寝顔といつもの顔、どこが違うか…リップと眉か。アイライン引いてなくても可愛いな。寝起きでも余裕で可愛いんだが、他の誰かに取られねぇうちにはやく…なんて、キバナが考えているとふっと視界が明るくなる。バンダナが引き上げられて目の前にはいつもの姿の彼女がいた。
『お待たせしてすいません』
「こっちも勝手に入って悪かった」
『いえいえ』
立ち上がって玄関を開ける。彼女が扉をくぐったのを確認してから鍵をかけてカフェへ向かった。
――カフェにて。
Aはフレンチトーストを、キバナはチーズオムレツとフォカッチャトースト、ツナバジルチェダーのホットサンド、サラダチキンのハニーマスタードソースサンドを注文していた。
『朝からそんな食べるんですか…？』
「朝食べねぇと動けねぇんだよ」
『…たしかにキバナさん、身体大きいですからね』
「そゆこと」
もぐもぐ、もぐもぐ、ぺろり。
キバナの大きな口は2つのサンドとトースト、チーズオムレツをあっという間に食べ終えてしまった。時間としてはAがフレンチトーストを食べ終えて少しといったところだろう。
Aはサンドイッチに残る噛み跡の大きさや食べる姿をぼんやりと眺める。あんなに美味しそうに食べるなんて作った方は幸せだろうなぁ、今度なにか作ろうかなぁなんて。そういえばこの前のおまんじゅうも美味しそうに食べてくれた。今度は別のお菓子も買っておこうかな。とカフェオレを啜りながら考えていた。
「はー美味かった」
『…ご馳走様でした』
最後の一口を飲み干し、ソーサーに下ろして2人は立ち上がる。店を出る前店員にチップをいくつか渡して店を出てジムに向かった。
Aは途中で「オシャレなお菓子の本」を買って。
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pandora(プロフ) - レインさん» コメント応援共にありがとうございます！ちょっと私の趣味でちまちま入れます…へへ…… (2019年12月26日 1時) (
レス) id: ee0d8bcccc (このIDを非表示/違反報告)
レイン - ものすごいキュンキャンしました！ ときどきエッrrrrロい場面があって余計、なんか、こう、なりました！ ←語彙力は旅に出掛けました。作者様が書くキバナさんが大好きです！ おもしろいです！！がんばってください！ (2019年12月25日 23時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
pandora(プロフ) - らいさん» コメントありがとうございます！全年齢向けなので難しいですが…この作品が完結したあとに作るかもしれないやつが……あるかも…しれませんよ…？ (2019年12月7日 10時) (レス) id: ee0d8bcccc (このIDを非表示/違反報告)
らい - 合鍵！！？？これはもう続きがたのしみです！！ないけど、多分ないけど襲う雰囲気がほしい´∀` (2019年12月7日 0時) (レス) id: 5bd8ec40a6 (このIDを非表示/違反報告)
pandora(プロフ) - てあさん» コメントありがとうございます！お言葉とても嬉しいです、最近は更新がかなり、かなり遅れていますがもっと好いていただけるよう努力します！ (2019年12月6日 11時) (レス) id: ee0d8bcccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pandora | 作成日時：2019年11月18日 23時
