１２ ページ13
「レギュラスお兄様は、シリウスお兄様と仲良くしたい、と。けれど、純血主義を変えるつもりもなく、お母様のこともお父様のことも大切で、自分の中の矛盾が嫌だ。そういうことですか？」
「そういう…ことですね。すいません、整理して話すべきでした。」
「いいえ、大丈夫ですわ。スッキリしたでしょう？」
にこやかに微笑むAは、驚くほどの落ち着きよう。というか、荒ぶったところを見たことがない。
「お兄様？ 矛盾なんて、馬鹿馬鹿しいなんて、そんな。ただのありふれた心の動きなんです。貴方なら大丈夫ですわ。」
「根拠のない自信ですね…。」
苦笑が漏れる。
「まさか。こうやって言葉で縛れば、気が楽になるんじゃないかと思って。考えずに行動すると疲れませんわ。お兄様は考えすぎなんです。ちょっと休憩してください。」
部屋に沈黙が流れた。
「でも、私はそんなレギュラスお兄様が大好きですわ。」
ぽつり、Aが呟いた。
なぜだか、その一言で心が軽くなった。僕は他者からの肯定を求めていたんだろうか？
あぁもう、考えるのがめんどくさい。
「…じゃぁ、僕は休憩に昼寝でもしてきましょうか。」
「えぇっ、お兄様、休憩といえばチェスでしょう？」
「いや、それ考えなきゃいけないやつですよ。」
「いいからチェスしましょう。負けたら紅茶淹れてください。」
「嫌ですよ。と、いうか、貴女がチェスしたいだけですよね？」
「ふふ、さて、どうでしょう。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴 - ぱんださん» 喜んでいただいてとても嬉しいです！これが世に言う誉め殺しですね……殺されそうです…。私もぱんださんの感想に顔がにやけてます←。ブライダル夢主、書いていただいて嬉しいです！下書きとても楽しみです…。どきどきわくわく。リンク張らせてもらいますね！ (2016年12月18日 16時) (
レス) id: f2e1a1e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - 鈴さん» 全然構わないですよ！むしろ嬉しいというか(〃ω〃)あんなに素晴らしいお話を書いていただきありがとうございます！終始顔がにやけてました。ついでですが、イラスト詰めにブライダル夢主さん下書きを、申請できしだい貼りますね。画質は下げてぼかしてますけれど…。 (2016年12月18日 15時) (レス) id: 06712e903e (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - ぱんださん» 再びすみません…。後書きにて〈兄と私〉、〈レギュラス・ブラックの走馬灯〉を宣伝したいのでリンク張っても宜しいでしょうか？なんか私の感想混じった宣伝になりそうですが宜しいでしょうか……？ (2016年12月18日 15時) (レス) id: f2e1a1e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - 鈴さん» ありがとうございます！CSSは、被ってもしょうがないですよ！趣味が合うということにしておきましょう笑。本当に憧れなんですよ…！私はオリキャラへの愛着が強いので書いて頂けて本当に嬉しいです。ifのアリアちゃん、凄く可愛らしい…。 (2016年12月15日 13時) (レス) id: 93d2b5d1f5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 宣伝もしてくださり更には憧れだなんて言ってもらって凄く舞い上がってますありがとうございます明日にしねます←そしてcss同じだと言うことに気付いた大馬鹿者です。なんかすみません！そしていつ読んでも素晴らしい作品だと思います！ (2016年12月15日 0時) (レス) id: f2e1a1e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱんだ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/panda513261/
作成日時：2016年8月31日 0時
