零れ落ちる ページ4
ボトリ
ベッドから落ちて、右半身を衝撃が襲った。
「いってぇ…。」
ベッドから落ちるなんて何年ぶりだ、ブツクサ言いながら居間に行くと、ロンがいた。
「なんだ、ロン。
おはよう。
不法侵入か？」
「違うよ。
ジョージが僕に合鍵渡したんだろ…。」
「そうだったか？」
「惚けんなよ。」
そう言うと弟は勝手知ったりとばかりに戸棚のパンやらなにやらを漁り始めた。
「朝食まだなのか？」
「まぁね。
ジョージは寝坊じゃないのか？
お店の開店準備があるだろ、いつもなら起きてる時間なのに。」
「あー、最近寝坊気味なんだ。
Aがよく寝るようになったからなぁ。」
「ふーん。」
俺もロンの隣に座ってパンを食べた。
しばらくの間、沈黙が続く。
「あのさ。
A、元気にしてる？」
ロンは、気になっていた事をやっと口に出したようだった。
「そりゃ＿＿あー、まぁ…体調はいいぜ？」
みんな、Aのこと気にしてくれるなぁ。
思いやりを嬉しく思いながらも、それを何度も説明せねばいけないので少し煩わしい。
説明するたびに、実感が増していく気がする。
俺は、嫌だ。
また１人失わなければいけないなんて。
…大丈夫、大丈夫さ、まだ時間はあるんだ。
けれど、やっぱり最後は終わることに違いない。
ロンは有難いことに、それ以上話すことをしなかった。
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ぱんだ(プロフ) - しぇるふぃあ。さん» しぇるふぃあ。ちゃんお久しぶりです！ ハリーが悪くないとはわかってても、もう少し彼が早ければ……なんて思ってしまう人も居ると思うの……。素敵な感想をありがとう。すごく胸に染みます……。こちらこそよ！ お付き合いありがとうございました〜……！！！ (2018年5月12日 19時) (
レス) id: a4436e9ee1 (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。 - 完結ありがとう！せつなくて…うぁ…あたたかいけどつめたい涙の味がします（意味不）大好き。やわらかくて綺麗でうす暗くて、寝る前に良いものを見られたと思います…。執筆おつかれさまでした！！大好き（2回目） (2018年5月11日 22時) (レス) id: 2fca820d76 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - 皐月さん» 涙が…どうぞハンカチで拭いてください。双子は本当に良いキャラしていますよね。文章が綺麗と言っていただけて嬉しいです…！更新頑張りますね！コメントありがとうございました(*´∇｀*) (2017年4月9日 18時) (レス) id: 06712e903e (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 続きが気になります！！ぱんださんの文章は読みやすくて、とっても憧れます！！双子大好きなので、この作品見つけたとき涙出ました。。更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (2017年4月9日 18時) (レス) id: f0f433f416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱんだ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/panda513261/
作成日時：2016年12月25日 0時
