～シアワセノウタ～(wrwrd) (ページ9)

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第七話ページ9

気づくと、大きい部屋の前だった。そして隣には偉そうなやつだけ。

あいつらはどこに行った？
足はっや。

そして偉そうな奴がドアを開けた。

そして大きい部屋の中にいた奴らは、一斉に私の方へ視線を向けた。
『…』
それでも私は無言でいた。

すると偉そうな奴が言う。
「自己紹介をしろ」
私は咄嗟に答えた。
『こういうものは相手からいうもんなんじゃないんですか？だからさっさと名乗れよ。』

私は笑顔を見せずに言った。
すると。

「俺はグルッペン・フューラーだ。よろしく。」
偉そうなやつの名前はグルッペンと言うらしい。

すると、
「おい！グルさん！勝手に名乗り出てええんか！？敵の可能性だってあるんよ！？」

と、赤マフラーが喋った。
ま。そらそうか。私、どっからどう見ても怪しいしね。

「そうや！お前から名乗れや！」
金髪が言った。
まあ、普通はそうだろう。
だが、私は違う。
こいつらに恨みがあるから。
こいつらが嫌いだから。

だから、私は素直に答えない。
『最初も言ったでしょう？普通、あんたらから名乗るでしょう？というか、私はここに来たくてきたわけでもないんですけど？そんな私がなぜ疑われんの？意味が分んない。』

そして少し息を吸って。
『そもそも悪いのはお前らだよ。お前らが全てを壊したんだよ。私の人生を！みんなの人生を！お前らは使えねえ、くそごみなんだよ！だからお前らの方が十分に怪しいんだよ！そんなお前らがそんなこと言うなや！』
ゼェハァと息切れしつつ、言いたいことは言えた。

「…だからなんだよ。もうそんなん終わっとるやろ！何も関係ないわ！それとこれがなんなん！？それに俺らは関係ないやろが！そんなお前が何言っとるん？」

金髪に言い返された。
その通りだった。

もう諦めることにした。