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朝、いつもより遅めに学校に来た時。
靴箱に、二口堅治がいた。
気まずい。
二口堅治も私に気づいている。
とりあえず、中に入って靴を履き替える。
そして、何も言わずに二口堅治の前を通り過ぎた時。
『...はよ』
腕を組んで壁にもたれていた二口堅治。
小さくて、あまり聞こえなかったけど、挨拶された気がした。
でも、振り返るタイミングを無くして、私はその場で立ち尽くす。
「あ、...。おはよう...二口...くん？」
テンパって、今までつけたことのないくん呼びで、
あー何でこんなに不自然な会話しかできないんだろうとか、
久しぶりに声聞いたなぁとか、
やっぱり好きだなぁとか、
色々なことを考えて、頭がパンクしそうになって、
二口堅治に話しかけられただけでこんなになるって、すごい事だと思った。
走って、教室に駆け込んだ。
いつもよりも息が荒くなって、
動悸が激しくて。
緊張したんだって、わかった。
「はぁーーー、もぉーー..」
スカートだということも忘れて、床にしゃがみこむ。
自分の心臓の構造が知りたい。
どうしたら、あんなに大きく音を立てられるのか。
そんな、馬鹿なことを考えても、
結局最後は、二口堅治にたどり着く。
私の全ての思考回路は、
最終的に二口堅治で繋がってる。
それ位、二口堅治がすごい存在なんだ。
なのにどうして、
関係を断ち切るようなことを言ってしまったんだろう。
いや、だからこそなのか。
心のどこかで期待してた自分もいた。
顔を真っ赤にして、好きだよって言ってくれる二口堅治も、想像した。
抱きしめられて、笑って、そんな幸せなことを。
現実は、うまくは行かない。
しかし、それを変えることは出来る。
流されてばかりではダメなんだ。
その時少しだけ、心が軽くなった気がした。
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匿名 - ぁ……あぁああ……あ…………しゅき…………青春してやがる……末永く幸せになりやがれ…… (2019年1月6日 12時) (
レス) id: 63c38f32d4 (このIDを非表示/違反報告)
すず - 本当に面白かったです！鎌先さあぁぁぁぁぁぁぁぁぁん！！！ (2018年8月15日 8時) (レス) id: 7cb4aff4ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - アップルパイさん» ありがとうございますすすすすすすす！こんな小説を読むために生きていたのですか...本当に、嬉しいです。 (2017年10月24日 23時) (レス) id: 6760a7cf82 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - あぁ、私はこの小説を見るために生きて来たんだなぁ。と、凄く思いました。素晴らしい小説をありがとうございましたあぁぁぁぁぁぁ!! (2017年10月24日 23時) (レス) id: 241a2bf209 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 鈴姫さん» ありがとうございます！！ほんとに、そのような言葉を頂けるだけで感謝しかないです(･_･、) (2017年10月24日 22時) (レス) id: 6760a7cf82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2017年8月25日 20時
