夕暮れフリータイム8 辛い時間 ページ41
それから数日間、私はずっと部屋に閉じこもっていた。
何日経っても、彼の事が頭から離れない。
涙も止まらない…
どうしてこんなにも…頭から離れてくれないの?忘れることが出来ないの…?
もう嫌だ…
こんな生活になんて、もう耐えられないよ…
…たい
消えたいよ…
消えて楽になりたい…
でもきっとあなたは…そんな事望んではない。
ずっとそればかり考えてしまう。
辛い。
ただただ辛いよ…
ずっとこんな…こんな事を考えながら過ごしてゆく日々なんて。
でも、ほかの人とは会う気もしない。
会ったところで余計に苦しくなってしまうから。
だから独りで…あれから一人で時間を過ごしてきた。
食べ物も全く食べていない。
おじいさんは、そんな私のことを心配してくれているようだが、部屋のドアの鍵、窓の鍵をかけ、カーテンも閉めている為、おじいさんはどうすることもできない。
ー…唐突に、外から聞き慣れた声が響いた。
声の主は、アルリようだ。
アルリ「ルミっちぃぃぃい!!お願いだから出てきてよぉ…!!」
ルミ「…っ」
私は、その声を拒むように、耳を塞ぐ。
アルリ「窓割ってでも入っちゃうよぉぉお!?もうおじいさんから許可おりてるんだよ!?いいのぉ!?」
…っ?
窓を割ってでも!?
私は、咄嗟にカーテンを開け、窓を開けた。
アルリ「…!!」
ルミ「うっさいんだよ!!馬鹿…っ…!放っておいてよ…ッ!!…もう帰って!?」
思ってもいないことが、口から次々と溢れ出す。
ルミ「心配するくらいだったら…!!…家でゆっくり勉強でもしてればいいじゃない…っ」
アルリ「ルミっ…」
私は思い切り窓を閉めた…。
涙がじわりと滲んでくる。
大切な友達に…心配してくれた友達に…なんで、なんで…あんな酷いこと…ッ
…今なら間に合う。
そう思った私は、窓を開けた。
ルミ「ー…っルリ!!アルリ……!」
アルリ「……ルミっち…?」
ルミ「…今外出るから」
ささっと準備をし、急いで外に出る。
しかし、ここ数日、飲まず食わずの生活だった為か、急に目眩と吐き気、頭痛が私を襲った。
ルミ「…いっ……」
視界が眩む。
世界が回転しているかのように見える視界。
アルリ「ルミっち!?」
アルリが私を支える。
ルミ「…大丈夫…ちょっと寝れば治るから…」
アルリ「…うん、じゃあ僕部屋までルミっちを運ぶね」
ルミ「いい…っ一人でいける…」
アルリ「じゃあ一緒に行く。」
自分の部屋に戻り、足を少し高くした位置でベッドに寝転がった。
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ぱむもん(プロフ) - 詐欺(ペテン)師 黒猫さん» はぁぁぁぁあっ…女神だぁ!結城!!ありがとう(泣)文才なんてないよ~っでも嬉しい!! (2015年6月9日 19時) (レス) id: b785b4a30f (このIDを非表示/違反報告)
詐欺(ペテン)師 黒猫 - ぱむさんは、文才があってうらやましいです。ぜひ、文才を分けてほしいです。俺のこと、わかりますかね?カゲプロのに居るんですが…。名前をみて分かってくれたら嬉しいです。それでは、二を読んでます。これからも頑張ってくださいね! (2015年6月9日 19時) (レス) id: ab9477a56e (このIDを非表示/違反報告)
氷麗,猫耳(プロフ) - ぱむもんさん» 《*≧∀≦》いえいえ(о^∇^о) (2015年3月30日 22時) (レス) id: 8b1c2f1f5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱむもん(プロフ) - 氷麗,猫耳さん» 返事遅れた!ごめんっ、ありがとー!嬉しいよ!(≧∀≦) (2015年3月15日 1時) (レス) id: b785b4a30f (このIDを非表示/違反報告)
氷麗,猫耳(プロフ) - 文才ありありだと思いますよ?更新頑張ってくださいね?笑笑 (2015年2月25日 21時) (レス) id: 8b1c2f1f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱむもん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Giocosomus1/
作成日時:2014年11月27日 17時