夕暮れフリータイム4 私の王子 ページ37
風季「……ルミ…っ…うん…わかった!!これからずっと一緒にいようよ!」
ルミ「…っ!!うん…ッ!!」
私はとにかく嬉しかった。
同い年くらいの子と初めて出会い…ずっと一緒にいられるなんて…本当に、本当に嬉しい。
この人は、私にとって、王子様なのかもしれない。私を救い、ずっと傍に居てくれる…私だけの王子様…
そんな人が出来るなんて、夢にも思っていなかった。
思わず笑顔が零れる。
ルミ「風季…ありがとう…ッ!!」
満面の笑みを浮かべ、風季を真っ直ぐに見つめ、お礼を伝えた。
風季「ど…どういたしまし…て…っ」
何故だか風季は、かなり動揺しているようだった。
私の頭には、ハテナマークが浮かぶ。
風季「なっ…なななんでもないヨっ?」
ルミ「…うん……」
風季「そっ…れより…早く行こっか」
ルミ「…?行くって…どこに…?」
風季「じーちゃんの家!…直接血は繋がってないんだけど…そのじーちゃん、火星に迷ってた俺を、助けてくれたんだ!それで、今は二人で暮らしてんだ!」
ルミ「その人の…家に今から…?」
風季「うん!」
…どんな人なのか、わからないが…風季を育てたおじいさんだから、きっと優しい人なのだろう。
風季「ここから近いんだよね!すぐそこってくらい近いんだよ!」
ルミ「へぇ」
ってことは、この森林のなかにある、小屋なのだろうか?
だとしたら、相当暗いはず…
とにかく、そのおじいさんの家にむけて、歩き始めた。
数分で、小屋らしきものが見えてきた。
思っていたよりも明るく、丁度木々が離れているところに、その小屋はあった。
夕日が照らし、幻想的に見える。
風季「じーちゃん!!ただいま〜」
おじいさん「おお、風季!…おかえ…り…」
おじいさんは、私の方を見る。
その瞳は、とても温かく、優しく見えた。
おじいさん「その…女の子は…ルミ姫様ではないか」
風季「うん!そうだよ、苦しそうだったから…城から抜け出したんだ。オレはその手伝いをしてた!」
おじいさん「…そんなことして…良いのか…?国王様方は…ご心配なさっているのでは…」
…絶対に両親達は、心配をしているのだろう…でも…いいんだ。これで。
ルミ「……大丈夫です。もう、あんな生活は…耐えられないので…」
おじいさん「そうか、そうか…ならここに住むと良い」
ルミ「…え…いいんです…か」
おじいさん「もちろんじゃよ」
風季「良かったね!ルミっ」
ルミ「…うんっ!」
それから私達は、三人で仲良く暮らすことになった。
夕暮れフリータイム5 幸せな時→←夕暮れフリータイム3 地球人の彼
7人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱむもん(プロフ) - 詐欺(ペテン)師 黒猫さん» はぁぁぁぁあっ…女神だぁ!結城!!ありがとう(泣)文才なんてないよ~っでも嬉しい!! (2015年6月9日 19時) (レス) id: b785b4a30f (このIDを非表示/違反報告)
詐欺(ペテン)師 黒猫 - ぱむさんは、文才があってうらやましいです。ぜひ、文才を分けてほしいです。俺のこと、わかりますかね?カゲプロのに居るんですが…。名前をみて分かってくれたら嬉しいです。それでは、二を読んでます。これからも頑張ってくださいね! (2015年6月9日 19時) (レス) id: ab9477a56e (このIDを非表示/違反報告)
氷麗,猫耳(プロフ) - ぱむもんさん» 《*≧∀≦》いえいえ(о^∇^о) (2015年3月30日 22時) (レス) id: 8b1c2f1f5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱむもん(プロフ) - 氷麗,猫耳さん» 返事遅れた!ごめんっ、ありがとー!嬉しいよ!(≧∀≦) (2015年3月15日 1時) (レス) id: b785b4a30f (このIDを非表示/違反報告)
氷麗,猫耳(プロフ) - 文才ありありだと思いますよ?更新頑張ってくださいね?笑笑 (2015年2月25日 21時) (レス) id: 8b1c2f1f5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱむもん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Giocosomus1/
作成日時:2014年11月27日 17時