革命マーズクラブ「一」

世中アンフェア1 ページ24

この世の中は不公平だ。何処までも理不尽で、最低な世界。
…いつもそんなことを思ってしまう俺、佐乃春平は、今日も誰に会うわけでもなく、何処に行くわけでもなく…独りきりで朝をむかえた。

ずっと独りきりだった俺は…家族も、友人もいない。
今は一応…仮の両親がいるのだが、ここのところは全く話をしていない。
それもそのはず…仮の両親達は、別の場所に家を買ってしまったのだから…
本当に自分勝手で、面倒くさい…

春平「……はぁ…」

この世界にいいことなんて…一つもない。
ただただ退屈で…生きる価値もない。
そんな世界でキャッキャと笑う奴らの神経が、俺にはなかなか理解し難いものだった。

……疲れる…目を開けて、何もせずに考え事をしているだけで、疲れてしまう。

俺なんていなくても誰一人困らない…だったらもういっそのこと……………。

俺は、最期に…街を歩いてみることにする。
適当に身支度をし、玄関をでる。

…街にでると、大半の人が笑っていた。

………腹立たしい…
なんで…こんな世界で…こんなにも笑顔が咲いているのだろう…
本当に意味が解らない…

…ざっと街をまわったあと、家に帰った。

カッターナイフを取り出し、腹の前に掲げる。

−その瞬間、目が開けられないほどの光と、耳なりがするほど激しい爆音が響いた。

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