現状ランナウェイ1 ページ20
母「奈々美!今日も掃除よろしく!」
奈々美「はーい!」
今日もいつものように神社の掃除を始める。
この神社は、私のお父さんの家系で代々引き継がれてきた歴史のある神社。
私は、そのお父さんの娘である、神宮奈々美だ。
ということで、今日も掃除の開始っ!
落ち葉などを掃いていると、近所のおばさんがやってきた。毎朝御参りに来てくれる、いわゆる常連さんだ。
おばさん「あら、奈々美ちゃん!毎朝偉いわねぇ、こんなしっかりしてる可愛い娘がいるなんて…あなたのお父さん、とっても助かってるんじゃないの?」
奈々美「いやっ、全然そんなことないですよ!私なんて…お父さんに比べたらまだまだ半人前ですし!」
おばさん「ふふっ、そうかしら?まあ頑張ってね、じゃあおばさん、御参りして帰るわね!夫がお腹空かせて待ってるからっ」
奈々美「あっ、はい!ありがとうございます!!」
深く頭を下げ、おばさんを見送った後、掃除を再開する。
すると、今度は私の幼なじみであり、好きな人…でもある、琉斗(ると)が機嫌悪そうにこちらへ向かってきた。
琉斗「…はよ」
奈々美「おはよう…今日も機嫌悪そうだね…?」
琉斗「……いつも通り」
奈々美「うっ、うん」
琉斗は無愛想で、正直何を考えているんだか全く解らないのだが、何故か憎めない…それが私の彼への印象だ。
琉斗「…これ、受け取って?」
奈々美「……え…?」
琉斗は、少し俯きながら、器用にラッピングされた小さな袋を私に渡した。
…プレゼント?だろうか
琉斗「今日誕生日……だろ…」
奈々美「これ…私への…誕生日プレゼント……?……覚えてくれてたの…?」
琉斗「…うん」
誕生日プレゼント……琉斗からの初めてのプレゼント…
私は、今までで一番嬉しいと思えた。
幼なじみから…いや、好きな人…から…初めて貰ったプレゼント…っ一生大事に持っていたい。私はそう思った。
奈々美「……嬉しい…っ!!ありがとう!琉斗っ」
琉斗「…開ければ?」
奈々美「うんっ!!」
リボン結びされた、赤色のリボンをほどき、ゆっくりと袋の口を開ける。
…中には、ピンク色で、和風の髪留めが入っていた。
奈々美「可愛い!!」
琉斗「…似合うと思ったから。それと…これ」
琉斗は、手紙のようなものを渡す。
琉斗「……後で読んどいて」
奈々美「…うん、わかった」
手紙をポケットの中に入れた。
ーその瞬間だった、赤く燃え上がるような光と爆音が…私達の街に響いた…
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ぱむもん(プロフ) - 詐欺(ペテン)師 黒猫さん» はぁぁぁぁあっ…女神だぁ!結城!!ありがとう(泣)文才なんてないよ~っでも嬉しい!! (2015年6月9日 19時) (レス) id: b785b4a30f (このIDを非表示/違反報告)
詐欺(ペテン)師 黒猫 - ぱむさんは、文才があってうらやましいです。ぜひ、文才を分けてほしいです。俺のこと、わかりますかね?カゲプロのに居るんですが…。名前をみて分かってくれたら嬉しいです。それでは、二を読んでます。これからも頑張ってくださいね! (2015年6月9日 19時) (レス) id: ab9477a56e (このIDを非表示/違反報告)
氷麗,猫耳(プロフ) - ぱむもんさん» 《*≧∀≦》いえいえ(о^∇^о) (2015年3月30日 22時) (レス) id: 8b1c2f1f5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱむもん(プロフ) - 氷麗,猫耳さん» 返事遅れた!ごめんっ、ありがとー!嬉しいよ!(≧∀≦) (2015年3月15日 1時) (レス) id: b785b4a30f (このIDを非表示/違反報告)
氷麗,猫耳(プロフ) - 文才ありありだと思いますよ?更新頑張ってくださいね?笑笑 (2015年2月25日 21時) (レス) id: 8b1c2f1f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱむもん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Giocosomus1/
作成日時:2014年11月27日 17時