壊滅ライフ2 ページ17
……身体の至る所が痛む
あの後、僕は…利里奈とゲームをしようとして…いきなり光に呑み込まれ……
鮮明に記憶が蘇ってくる。
利里奈…っ
父さん…母さん…!!
僕は、慌てて立ち上がった。
立ち上がった瞬間、目に入ったのは……
無惨な姿で横たわる妹、利里奈だった…
勇滝「利っ…里奈……利里奈!!」
体を揺するも、全く反応がない。
ーすでに妹は……この世界から…旅だってしまったようだ…
勇滝「…っ……」
次に視界に入ってきたのは、身体中に傷を負った…両親の姿だった…
勇滝「……っそ……嘘だ…ろ…っ」
両親もすでに……もう………もう…っ
大粒の涙が頬を伝う
−これじゃ駄目だ…駄目なんだ…っただ悲しんで、絶望して、何もしない…なんて
咄嗟に涙を拭う。
僕は悲しみを心の奥深くにしまい込み…
生存者がいるかもしれない…そう思って、荒れた大地を一歩、踏み出した。
*
しばらく歩みを進めると、ガレキを動かすような音が聞こえた。
勇滝「……っ!?」
音のしたほうに目を向けると、ガレキに埋もれた、傷だらけの少女がいた。
少女は、涙を流し、助けを求めているようだった。
僕は少女の元に駆け寄る
勇滝「君!大丈夫!?……今助けるから!」
ガレキをある程度退かし、少女に手を差し伸べる。
少女は、僕の手を取った。
?「…ありがっ…とう…」
僕にお礼の言葉を言い、ゆっくりと立ち上がる。
僕はこの時、ただただこの少女のことが可愛いと思った。
勇滝「よかった〜っ、僕以外にも生き残ってた子がいて!可愛い子だし?あっ、君の名前は何て言うの?僕は今野勇滝!」
?「…鈴音実花……っ」
勇滝「名前も可愛い…」
実花「あっ…あんまりそういうこと言わないでくれるかな…てかなんでそんな余裕なの……」
…余裕って訳でもないが……生存者がいたんだ。あんまり悲しませないようにするために…言ってみただけだ。いや、本音かもしれない
勇滝「ははっ…そんなことないよ…それよりも、これからどうしよっか」
何となく、話を変えてみた。
*
勇滝「…鈴ちゃん…っ!?」
話の途中で、急にふらついた鈴ちゃん。
僕は慌てて鈴ちゃんを支えた。
……貧血…だろうか、それとも…ストレスか何かだろうか…どちらにしても、急いで手当てをしなければ…っ!
これ以上は誰かをもう失いたくなんてない。
…僕が救わないと駄目なんだ。
−しかし、どうすることも出来ずに、時間だけが過ぎていった…
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ぱむもん(プロフ) - 詐欺(ペテン)師 黒猫さん» はぁぁぁぁあっ…女神だぁ!結城!!ありがとう(泣)文才なんてないよ~っでも嬉しい!! (2015年6月9日 19時) (レス) id: b785b4a30f (このIDを非表示/違反報告)
詐欺(ペテン)師 黒猫 - ぱむさんは、文才があってうらやましいです。ぜひ、文才を分けてほしいです。俺のこと、わかりますかね?カゲプロのに居るんですが…。名前をみて分かってくれたら嬉しいです。それでは、二を読んでます。これからも頑張ってくださいね! (2015年6月9日 19時) (レス) id: ab9477a56e (このIDを非表示/違反報告)
氷麗,猫耳(プロフ) - ぱむもんさん» 《*≧∀≦》いえいえ(о^∇^о) (2015年3月30日 22時) (レス) id: 8b1c2f1f5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱむもん(プロフ) - 氷麗,猫耳さん» 返事遅れた!ごめんっ、ありがとー!嬉しいよ!(≧∀≦) (2015年3月15日 1時) (レス) id: b785b4a30f (このIDを非表示/違反報告)
氷麗,猫耳(プロフ) - 文才ありありだと思いますよ?更新頑張ってくださいね?笑笑 (2015年2月25日 21時) (レス) id: 8b1c2f1f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱむもん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Giocosomus1/
作成日時:2014年11月27日 17時