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Kiss to Lower back from KANATA ページ7

Kiss to Lower back from KANATA
【深海奏汰】


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「あなたも、ここでぷかぷかしましょう。今日は『おやすみ』です……♪」

優しく手を取り、水の中へと誘う。悪い気はしなかった、寧ろ、言葉には出せない気持ちの面では心地がよかった。

“いつもがんばるあなたへ、ごほうびです
ひるやすみ、ふんすいでまっています”

普段話すような優しい字面でそう書かれたメモを片手に、私は昼ご飯を食べるなり、そそくさと立ち上がって急いだ。
彼に酔っていた。どこかふわふわとした感情は踝を、膝を通り越し、腰周りへと辿り着く。
そこでようやく、私は噴水の中で座っているのだと認識した。

「……ぼくもなかなか、じぶんの『きもち』にうそがつけないみたいなので……
_____ねぇ、Aさん」

……ぼくを、もう『ひとり』にはしないで。さびしい、はなさないで。

少し走ってきたせいでまだ火照る私の体を、彼は強く抱き締めた。覚冷めそうな身体()を、冷まさないように蓋をする。
彼にとって私は、業火のような熱さのはずなのに。彼は自らの感情()のために、感覚を消した。

「はなれたら、くるしくなるんです。だから、ぼくの『ちかく』にいててほしい、『ちかく』に……」

彼は、戸惑う彼女の服へと手を掛けた。それからズルズルと身体を下げ、華奢な腹に首を近づける。白くて、水がかかって、色っぽい姿は彼への興奮材料へと。少しスカートのウエスト部を下げて、背中へと続く道のりに小さくキスをする。やがてそこに、甘く痺れるような感覚が襲う。

「っ……」
「……もうすこし、まってください」

彼女が待つうちに、やがて、白い肌に赤い華が咲いた。そこに重ねるように、こそばゆいキスをする。小さなリップ音が響く校舎では、もう既に授業は始まっていた。

彼の、密かなおねがい(束縛)




【首へのキス:束縛】
ー深い海に閉ざされた人魚姫ー




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ぱる(プロフ) - リクエストありがとうございます!伏見弓弦で首筋で書こうと思います\(^^)/ (2017年7月2日 22時) (レス) id: 52ac80cd89 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥-asuka- - 【追記】えっとキス場所的には唇か首お願いしたいです…。ていうかそういうイメージがあるんですよね。弓弦君には…注文多くてすみません (2017年6月29日 13時) (レス) id: e567665bc1 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥-asuka- - こういう短編集待ってました!!そして蓮巳先輩があって嬉しいです。リクエストで伏見弓弦君お願い出来ますか?この二人推しなんですよね…。弓弦君結構嫉妬深そうなイメージが私の中に在籍している… (2017年6月29日 13時) (レス) id: e567665bc1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - ルナさん» リクエストありがとうございます!レオでお話考えてみますっ(^^) (2017年6月24日 14時) (レス) id: 52ac80cd89 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - リクエストありですかね?出来たらでいいのですが月永レオくんやって下さい! (2017年6月21日 22時) (レス) id: ca4756ec28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱる x他3人 | 作成日時:2017年5月27日 21時

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