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「んでさ、本題なんだけど」
「うん」
「Aのこと、なんか知らない?」
「あー、うん?なんで?」
「いやさ、最近資料の出悪いし、元気なさそうだからちょっと心配だなぁって」
「そう、なんだ…」
他が彼女の事を話しているのを聞くと、心が痛くなる。息苦しい様な痛みではなく、針で少しづつ突かれる様な感じというか。
「…なぁ、なかむさ、______
____Aの事好き?____」
何処から出たのかその言葉に、俺は肯定も否定もできず、ずっと驚きの声が自然と出るだけだった。
「……っえ?」
「いや、分かりやすいなぁって…」
シャークんは窓を見ながらそう言う。
「俺、が?Aを?」
「…少なくとも、俺にはそう見えるよ?」
だからと言って、俺にはそんな感情分からない。ただただ、普通に接していたつもりだった。
…心の底からはそんな感情が生まれていたのかもしれない。いや、そう、だったのか。
あの、胸が針で突かれた様な辛さに名前があるなら、きっと、________
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作者名:単柴 | 作成日時:2020年6月27日 18時