(仮) forth (ページ18)

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ダメなのかな？って、ちょっと項垂れた私のおでこがパチンと良い音を鳴らした。

「痛っ！」

ビックリして、おでこを押さえながら顔を上げれば、可愛い笑顔を浮かべた二宮さんがエアデコピンを繰り返していた。

え？デコピン？デコピンされたの？

戸惑う私を見て、口元を腕で隠した二宮さんが肩を揺らしている。

「…いきなり何するんですか？めっちゃ痛いんですけど」

デコピンされた上に笑われて、ちょっとムッとして不貞腐れた様な物言いになってしまう。

「クフフ。あなたが変な事言い出すからでしょ？」

「そんなに変ですか？良い考えだと思うんですけど」

「どこがよ？(笑)」

「えっと…まずは、インパクトがある」

「うん(笑)それから？」

「笑いってプラスの感情だから、マイナスに引っ張られそうになったら、相殺してくれそう」

「まぁ、そうね。確かに。それだけ？」

「あとは、今笑えるだけの余裕があるってわかれば、リラックスもできるだろうし…」

「クフフ…あなたなりにちゃんと考えたのね」

「はい。ってことで、してくれます？」

「ん？断る(笑)」

「もぉ、なんでですか？」

「いや、普通嫌でしょ」

「二宮さん、普通じゃないって自分で言ってたじゃないですか」

「え！ワタシそんな事言いました？」

すっとぼけた顔して「え？あれ？言ったかなぁ、記憶にないなぁ」って、小芝居を始めた二宮さん。もぉいいや……