(仮) forth (ページ13)

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「Aちゃん…ごめんね」

思いっきり眉を下げたまぁ君が申し訳なさそうに謝ってきたから、ビックリした。

「なんでまぁ君が謝るの？何も悪くないじゃない」

「だってさ、俺が紹介した会社だし…櫻井が居るなんて知らなかったけどさ…でも、俺が勧めなかったらAちゃんがアイツに会う事はなかったんだから…だから、ごめん…」

まぁ君は感情が素直に表情に出てしまう人だから、今、私の為に自分を責めているんだろうって手に取るように分かる。

でも、ソレは違う。全然違う。

「やっぱりまぁ君は悪くないよ。全然悪くない！例え先輩に会う羽目になったって、私は今の会社に入れた事感謝してる。だって…そのお陰で出会えた人達がいるもん。まぁ君も知ってるでしょ？」

「うん…知ってるよ。個性的だけど、良い人達だよね」

「うん、個性的だよね(笑)私ね、先輩に会う毎日より、3人に会えない毎日の方が嫌だなって思うの。そんな風に思える人達に出会うキッカケをくれたのはまぁ君だよ。やっぱり、ありがとうしかないよね」

フフフって笑う私を見て、まぁ君も安心したように表情を柔らかくした。

「Aちゃん、強くなったよね」

「んふふ。そーかな？でもね、まぁ君が居てくれるって思うから強がれてるだけだよ」