(仮) forth (ページ1)

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「翔ちゃんと嫌な記憶が結び付いてしまってる訳ね。それって、翔ちゃんは悪くないって、今は思っててもダメなんだ？」

「どーなんでしょ…さっきは急に居たからビックリしたっていうのが、大きい気もするけど…」

「ぶっちゃけさ、関わりたくない？」

「……できれば…でも、無理だって分かってます」

「まぁ…無理か。席、目の前だもんね」

腕を組んだ二宮さんが背もたれに体を預ける。

「あなたが寝てる間にね、俺、調べてみたのよ。多分フラッシュバックだと思ったから」

ちょっとビックリして、天井に向けていた視線を二宮さんに向ける。

わざわざ調べてくれたんだ。

「調べたって言ってもネットの情報なんだけど…でも、いくつか見てみたけど大体おんなじ事が書いてあった。今居る場所が安全だって思える事と、過去と今をハッキリと区別して認識する事が大事なんだって」

「区別？」

「そう。で、考えたんだけど、ハッキリと区別するならさ、高校生の時には無くて、今は有るものを意識的に思い浮かべれば良いんじゃないかって」

なるほどって納得して、何があるかなって思い浮かべる。

一番に思い付いたのは色違いのタンブラー達。それからマーライオンのペンとか、あとは……