(仮) ～サイド～ (ページ14)

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１４～A.M ページ14

Aちゃんの気が済むまで泣かせ続けた。その間「大丈夫だよ」って想いを込めて背中を擦り続けた。

やっと落ち着いてきた彼女が俺から離れて、グショグショになってる俺のシャツを見て申し訳無さそうに謝ってくれる。

でも、そんな事どーでも良かった。これが今まで彼女が溜め込んでたモノで、それが全部吐き出されたんなら、シャツが濡れるくらいどーってことない。

「ねぇ、Aちゃん。明日バイト休みだよね？」

「え？あ、はい」

「じゃあさ、明日の放課後、俺に時間くれない？」

ちょっと不思議そうに、キョトンとしながらも頷いてくれた彼女。

「約束ね！」って笑ったら、彼女もはにかんだように笑ってくれて。

ケータイの番号交換して、他愛のない話をしながら彼女を家の前まで送った。

家に帰っても考えるのはAちゃんの事。

何か出来る事はないか。俺が側に居られないのに、どうやって守ればいいんだろう。何か方法はないか…

ずっと考えて、次の日、学校をサボって向かったのはパワーストーンが売っているお店。

店員さんに石を選ぶのを手伝ってもらいながら、一つ一つ真剣に選んだ。

Aちゃんの誕生石のインカローズと、綺麗だなって直感で惹かれたムーンストーン。それと名前に惹かれたサンストーン。

その３つを軸に店員さんのアドバイスを受けながら選んだ石で作ったブレスレット。