027:推しから押しへ ページ28
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どうやったら彼と恋できるのかな、って。
想いは強いから、片思いでは絶対に済ましたくはない。
どうしてここまで依存にも近く焦がれているのか考えても、答えは出ない。
出さないのが正しいのかもしれない。だって、彼の真っすぐな瞳の魔法にかけられた時から、いずれこうなることはきっと解っていたのだから。
蓄積された魔法に、平凡な私が勝てるわけがないでしょ。
だから、そこからの勇気と押しが大事なんだよ。
気持ちなら負けない、なんてみんなおんなじこと思ってるんだから。
「篠原さん」
皆考え模索中だ。教えてくれたのは治くん。
危なくて転落しそうな遊覧船は鮮やかに彩られていて。
彼の声で期待してしまう私、勘違いもそこそこにしてよ馬鹿みたい。
傷つきたくないの、心の中で、傷ついた私が咽び泣いてる。
あの時傷ついたのは、もう糧だよ。
思い出なんか＿＿＿
「……北先輩」
琥珀色の瞳と三白眼が相なって、妖しく揺れる。
意志の強そうなその眼は今、私だけを見ていた。
かじかむようなその熱さに、手のひらが汗ばむ。
「なあ、一緒に帰らん？」
眼前で口を開いた彼が、何処か遠く感じた。
にこり、と笑ったように見えたのは気のせいかもしれない。
月日は経って、一学期最終日だ。
何時の間にやら、もう明日は夏休み。
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パルム(プロフ) - らさん» コメントありがとうございます！確かにそうだな、と考えなおしました。北さんに二度目の好きを洩らした後のヒロインと北さんの展開はご想像していただけると幸いです。これからもっとその人物に寄りそう素敵な小説が書けるように努めさせていただきます。 (2021年8月9日 19時) (
レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
ら - んー、2回もヒロインに告白させるのは北さんぽくないなぁ、、、せめて2回目は北さんからの方が綺麗なお話になっただろうに少し残念です。 (2021年8月9日 9時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
パルム(プロフ) - 、さん» 教えてくださってありがとうございます！私自身もともと機械などに疎いのですが、うらつくが好きなので投稿させてもらっている次第でした。自分なりに調べてみて、今は外したことになっています。正直すごく不安なので、教えてくださると幸いです。 (2020年8月16日 6時) (レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パルム | 作成日時：2020年8月16日 0時
