023:愛らしい女の子 ページ24
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朝、またもやコンディション抜群だったからいつもより早く家を出た。
「おはー」
クラスでそう声をかけながら自分の席に着き、読みかけの文庫本を開く。買ったままで最近は読めてなかったな、なんて思いながら。
ちらちらと時計を気にしていると、もうすぐ待ち人は来る。
「おはよう」
眠そうな二人は朝練帰りできつそうだ。独断勝手な私の偏見だけど。
「星那、美咲。お疲れ、おはよ」
そう声をかければ、二人はそれぞれ独特な挨拶を返す。
「船長とお呼び！」
「はい、グーチョキパン屋です」
何それ、と突っ込めば、私お笑い芸人目指してんだよね〜と吐く。ほざくことしか能がないみたいになちゃうからやめようね。ともだちが減ります。
本当に遠方の従兄妹さんと目指してるらしく。本気とかいてマジでした。
東京にいるらしい従兄妹さん。お笑いの本場吉本に近いのはこっちだったね！！
なんの需要もない話が五臓六腑に沁みますー。
そう、よくわからないノリツッコミのエンドレスを続ける二人に、
「私、篠原A。振られました」
思わず遠くを見つめながら言ってしまったのは許してほしい。
ぽつりと零れた言葉も不可抗力。
ぽかん、とした顔の二人は一瞬で近づいた。
パクパクと言葉を産み落とそうとしてる二人はちょっと金魚に似てる。何かを発そうともがいていたけど、揃って元の体制に向き直って、
「そっか」
一言洩らした。
Aはうちの子だったしな、お姉ちゃん嫁がせる気はなかったよ…
いつからお姉ちゃんになったの？圧倒的末っ子じゃん。
そうぼやく二人に笑いかけながら、窓の外を見下ろす。部活終わりで燥ぐお兄ちゃんたちと、
先輩たちに囲まれうっすらと笑う北先輩。
バッドタイミングかグッドタイミングか、
これじゃ分かんないね。
ずきんと痛んだ胸は無視して、ばれないように溜息をついた。
＿＿＿まだ好きだよ、なんていえないよ。
あなたのために頑張ってる自分が好きだった、なんてことも。自分の中にだけ秘めておこう。
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パルム(プロフ) - らさん» コメントありがとうございます！確かにそうだな、と考えなおしました。北さんに二度目の好きを洩らした後のヒロインと北さんの展開はご想像していただけると幸いです。これからもっとその人物に寄りそう素敵な小説が書けるように努めさせていただきます。 (2021年8月9日 19時) (
レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
ら - んー、2回もヒロインに告白させるのは北さんぽくないなぁ、、、せめて2回目は北さんからの方が綺麗なお話になっただろうに少し残念です。 (2021年8月9日 9時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
パルム(プロフ) - 、さん» 教えてくださってありがとうございます！私自身もともと機械などに疎いのですが、うらつくが好きなので投稿させてもらっている次第でした。自分なりに調べてみて、今は外したことになっています。正直すごく不安なので、教えてくださると幸いです。 (2020年8月16日 6時) (レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パルム | 作成日時：2020年8月16日 0時
