031:love for you,effort for love ページ32
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誰かが欠伸したのが合図だった。
「そろそろ終わるか」
と言ったのは誰だったかな。
何時の間にか時間は過ぎていたようで、
窓の外は水彩絵の具を空にぶちまけたみたいなグラデーションに覆われている。
有難うな、と言っていた二年生組は、何の思惑か揃って帰っていった。
察してくれたのかな。
女の子に送らせなんてさせない、と突っぱねた北さん。
粘って勝ったこれに、もう一度賭けさせて欲しい。
これは最期のベット。
全部全部頑張った。
ミルクティーみたいに甘い気持ちを知った日から、
涙で周りが霞んじゃうくらいの塩辛い想いを知った日から。
顔立ちも体つきももしかしたら、
私が想像している以上に変わっていないのかもしれない。
でも、それがどうした。
それだけで今までの私の努力がなくなるわけでもないし、
これから変われないなんて私にも誰にも断言できないのだから、
継続の副産物をいつの日か育むことを祈る。
「ねえ北さん」
この一日と、今までで結構仲良くなったと思ってるんですど、
あなたはどう思いますか？
あなたに見惚れる、あなたの瞳に映る私はどう映ってる？
なしたん？と微笑んでいた北さんが、足を止めてこっちを振り向く。
嗚呼綺麗。
彼の瞳に、私と空が広がっている。
「好きです」
たった一言。されど一言。
溢れたそれに、思わず瞬く。
まつげを上げたり、
日本美人みたいな髪になりたくて、
肌も試行錯誤して、
なりやすいものから、
少しでも大きな背中の貴方に近づきたくて。
目の前に向き直る彼は、やっぱり奇麗なあの表情で、
静まり返った湖のように想いが分からない。
再び、鮮少に口を開いた彼の答え。
脳が侵されたみたいに、熱で火照る。
ただただ好きだ、堕ちるのは何処。
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パルム(プロフ) - らさん» コメントありがとうございます！確かにそうだな、と考えなおしました。北さんに二度目の好きを洩らした後のヒロインと北さんの展開はご想像していただけると幸いです。これからもっとその人物に寄りそう素敵な小説が書けるように努めさせていただきます。 (2021年8月9日 19時) (
レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
ら - んー、2回もヒロインに告白させるのは北さんぽくないなぁ、、、せめて2回目は北さんからの方が綺麗なお話になっただろうに少し残念です。 (2021年8月9日 9時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
パルム(プロフ) - 、さん» 教えてくださってありがとうございます！私自身もともと機械などに疎いのですが、うらつくが好きなので投稿させてもらっている次第でした。自分なりに調べてみて、今は外したことになっています。正直すごく不安なので、教えてくださると幸いです。 (2020年8月16日 6時) (レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パルム | 作成日時：2020年8月16日 0時
