025:我を貫け ページ26
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最近、私のテリトリーを荒らす人がいる。
寝て起きて食べて学んで遊んで。
そんなことは問題じゃない。むしろそこは順調。
日常の隙間に詰め込んだ、『自分磨き』を荒らす邪魔者がいるんだ。
顔のマッサージとか筋トレか勉強とか。
成績は良いほうじゃないし、中間をさまよってるレベルの私。
そう、銀島先輩は言っていた。
『え？北さん？あの人はいっつも学年トップクラスくらいの人やからなあ』
はっはっは、と笑っていた彼の無邪気な顔を忘れはしない。
己今までの私の馬鹿！とかではなく(確かにそうだけど)、純粋に先輩がかわいかったんだ。
個人的に思いっきり笑ってくれる人は母性が漲る。
…余談だけど。
またそれについては語るとして、さあ本題。
私の邪魔をするのはこの人！
「なあA、なんでさっきから小難しい顔しとんの？」
隣の席に座る、侑くん！
図書委員会で一緒なんだけど、何故彼がこの委員会なのか、今だかつて彼のクラスの思考についていけません。
ネタ枠かな？
縦割り当番で本の貸し出しをする私たちだけど、無言を決め込んでいたら頬を抓られた。
そういうことは乙女ゲームやりこんでる人にやってくれ。
私はツンデレ系の現役読者モデルのアバター、九頭竜海人くんをちょっとしか育ててないから。
ちなみにLv.26です。
もうすぐでアップデート。
「いたいのいたいの、とんでいけー」
頬の痛みを侑くんのほうに飛ばしたら、呆れた目で見られる。
そんな呆れることか？
「むっちゃ棒読みで言うやん」
そういうことか、と思って委員の仕事に戻っていたらもう一度頬を引き寄せられた。
そろそろ人のほっぺたを餅みたいに掴むのやめてほしい。
心当たりある人もう一人いるはず。
「A、なんや肌キレイなった？」
穴が開きそうなほど見つめてくる侑くん。
掴まれた頬から熱が渡るのが分かる。
目を合わせれなくて、視線を外した時、
「侑、Aちゃん、何してんの？」
噂をすればなんとやら。
邪魔してくる人第二号、角名先輩じゃないか。
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「え？キスの練習」
「助けて海人くん」
「海人て誰やねん」
「……モデル」
「おおう？…そうか」
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パルム(プロフ) - らさん» コメントありがとうございます！確かにそうだな、と考えなおしました。北さんに二度目の好きを洩らした後のヒロインと北さんの展開はご想像していただけると幸いです。これからもっとその人物に寄りそう素敵な小説が書けるように努めさせていただきます。 (2021年8月9日 19時) (
レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
ら - んー、2回もヒロインに告白させるのは北さんぽくないなぁ、、、せめて2回目は北さんからの方が綺麗なお話になっただろうに少し残念です。 (2021年8月9日 9時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
パルム(プロフ) - 、さん» 教えてくださってありがとうございます！私自身もともと機械などに疎いのですが、うらつくが好きなので投稿させてもらっている次第でした。自分なりに調べてみて、今は外したことになっています。正直すごく不安なので、教えてくださると幸いです。 (2020年8月16日 6時) (レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パルム | 作成日時：2020年8月16日 0時
