470:独り占め-EH side ページ16
「…っさん！ｳﾆｮｸさん！」
ｳﾆｮｸ「あっ…ごめんごめん」
「どうかしました？」
彼女の手を引いて店の外を飛び出して来た
”余裕ですね”
…余裕も何も僕たちはお互いに好きで
”好きだけど”ってそんな言い方じゃなくて
付き合ってる・恋人と言えたら違ったかもしれない
戯言さえ口にさせたくなかった
この状況も関係も、自分のせいだから腹が立つ。
「…ちょっ」
ｳﾆｮｸ「少しだけ」
Aをほんの少し抱きしめる
正直に話すべきではないし
嫉妬してばかりの小さい男とも思われたくない
今は、そんな苛立ちなんかよりも
会えた喜びを感じるべきときなのに。
ｳﾆｮｸ「何かちょっと痩せた？」
「…嫌味ですか？」
頬を摘んで言うと嫌そうな顔をしながらも笑って
じっと見つめるとわずかに照れた
その表情にこっちまで恥ずかしくなる
ﾚﾅ「ちょっと。気付かれたらどうすんのー？ちょっとは注意してよ」
「「…ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ」」
その声がしなければそのまま
抱き締め続けていたかもしれない身体を離す
ｳﾆｮｸ「…あっ、ﾚﾅにこれ」
ﾚﾅ「私だけ？ﾃﾞｰﾄするから邪魔者は帰れと？(笑)」
ｳﾆｮｸ「違うよ」
「ﾚﾅも一緒に行こ！」
ﾚﾅ「いいよ。二人で会うのあの日以来でしょ…」
気遣ってくれるのは有難いけれど
その瞬間響き渡る、ﾚﾅの腹部からの音は
間違いなく空腹のｻｲﾝ
ｳﾆｮｸ「何食べたい？」
ﾚﾅ「何でもいい(笑)」
笑って誤魔化しながらｺｰﾋｰを流し込む彼女を
少しだけその場に待たせて
僕はAと、近くに駐車してある車まで歩く。
「食べ物たくさん持って来てもらって、ありがとうございます」
ｳﾆｮｸ「ううん」
「あの日、全然寝れてないですよね…」
ｳﾆｮｸ「いつも寝ようとしたらﾄﾞﾝﾍに起こされたりして眠れないから、慣れてるよ」
車に乗る直前微かにその手を握る
ひんやりとした空気の車内に乗り込む
また、ぎゅっと触れたまま黙る
”あの子と遊びたいんで”
忘れればいいのにふと思い出しただけで
また蘇ってくるこの苛立ち。
「ｳﾆｮｸさん？」
彼女の手の平が僕の顔の前でひらひらと揺れ動く
それを掴んで引き寄せて、唇に口付ける
ｳﾆｮｸ「…ちょっとだけ」
ﾚﾅが待っているから本当に少しだけでいい
独り占めしたい気分だった。
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ゆうか - 3日前から寝る間も惜しんで読ませていただいています！ほんっとうにドキドキしたり泣いたり、、、とても楽しませてもらっています！ (2016年8月26日 0時) (
レス) id: 7dbae097be (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - おかめさん» こんにちは、ありがとうございます(^o^)夜寝る前の癒しになるよう、適度に更新できるようにがんばりますm(_ _)m (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ともこさん» こんにちは。ラブラブな感じで多少は描けるようにがんばります(^o^)！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りんさん» こんにちは、優しいお言葉ありがとうございます(^o^)！生活の隙間でちょこちょこ書きながらがんばります！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - MOONさん» こんにちは！ドキドキやらハラハラやら色んな爆弾を抱えながら書いています(｡-_-｡)笑 また見守っていただけると嬉しいです！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと
x他1人 | 作成日時：2015年8月1日 23時
