【A3】君に送るメッセージ【雪白東】 (ページ3)

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3話摂津万里side ページ3

久しぶりに会った元同級生の葉瀬は前より痩せていて前髪で目元が見えないように伸ばされていた。
彼奴が何で不登校になったのかは知ってる、同じクラスだった奴らがいじめてたから。でも彼奴は泣かなかったし助けなくてもその内収まるとか思ってたらエスカレートしてついに不登校になったんだよな。

いづみ「左京さん、東さん、少し人探しをお願いしても良いですか？」

左京「何だ。」

東「どうかしたの？」

いづみ「髪はこのぐらいでかなり細身で私の服を着せたから多分すぐ分かると思うんですけど…」

監督ちゃんが焦ってる顔をするのを見るのは珍しい。もうじき日が暮れるし今日は夜は冷え込むとかニュースでやってたし監督ちゃんの服を着ていても寒いはずだ。

左京「…他に居る奴にも伝えろ、この寒さじゃ風邪引く。俺は先に雪白と探しに行ってくる。」

東「ふふっ珍しいね、左京。」

左京「何がだ。」

左京さんと東さんが出たら監督ちゃんはすぐ談話室に居る奴にもお願いしに行った。寮には支配人と亀吉が残って他の奴らで周りを探しに行った。

幸「で、何で探してる奴は飛び出した訳。」

万里「それ今聞くか？」

一成「何、セッツァーの元カノとか？」

万里「ちげーよ！…2年の時同じクラスだった女子。」

太一「好きだったとかっすか？」

万里「いや、2年の時に初めて同じクラスになったしいじめられてたから話した事ねーし。」

幸「見て見ぬ振りでもしてたとか？」

万里「まぁ、俺には関係無いしな。いじめでは無いし。」

幸「見て見ぬ振りはいじめてるのと同じだから勘違いすんなネオヤンキー。」

幸が低い声でそう言うとスマホが鳴り幸が画面を見ると「見つかったってさ、帰ろ。」って言ってすれ違い様に「あとで謝っとけ。」って言い太一と一成を連れて寮の方へと歩き出した。

万里「…はぁ。」

とりあえず詫びのケーキでも買うか。