【A3】君に送るメッセージ【雪白東】 (ページ2)

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2話ページ2

A「あの、服ありがとうございます。」

いづみ「大丈夫！」

いづみさんに服を借りたけど少しぶかぶか。まぁろくにご飯食べてなかったから病的に細いんだよね、私。

コンコンッ

？1「監督、入っても良いか？」

いづみ「あ、大丈夫だよ！」

ガチャッ

いづみ「万里くん、どうしたの？」

万里「今日の稽古の事をなんだけどさ…って、何で葉瀬が居るんだよ。」

A「ぁ…」

何で2年の時の同級生と会っちゃうんだろ。いじめては来なかったけど助けてくれなかった。

いづみ「え、葉瀬？雪野じゃなくて？」

万里「あー、此奴養子だったはず。」

いづみ「え…って、雪野さん大丈夫！？」

女子1『学校来んなよ！』

男子1『泣かないのかよ、つまんねー』

男子2『援交してるってまじ？』

A「あ、の…私帰ります。」

いづみ「あ、待って！！」

こんな所に居られない。怖い、やだ。
あ…服は後日いづみさんに返そう。

A「はぁ…はぁ…」

また知らない場所に来た。公園…
ブランコに乗ってボーッと空を見る。

A「何処で寝ようかな。」

日が暮れて寒くなって来たなぁ。凍死したらどうしよ。まぁ、良いか。でも、死ぬならちゃんと服返してからが良いかな。

？1「あ、あの子監督と万里が言ってた子じゃない？」

？2「はぁ…雪白、監督達に連絡しろ。」

？1「はーい。」

？2「おい。」

A「はい…？」

？2「ちょっと付いて来い。」

？1「左京、言い方が怖いよ。君、此処は寒いから寮においで。監督達が探してるんだ。」

A「いづみさんが…？」

飛び出して来て怒ってるのかな…

？1「うん、怒ってないから戻っておいでってさ。」

綺麗な髪の男の人にコートを着せられて手を差し伸べられる。

これが彼との出会いだった。