08 ページ8
.
〜黒尾 side〜
A:調理実習でカップケーキ作った
俺:Aが食べないならちょうだい
A:はや
あいや、見張ってたとかそういうわけじゃねえよ?
ただ昼休みに飯食いながらAとのやり取り振り返ってたらたまたまメッセージが来ただけ。
え? やり取り見返してるのがキモい?
うるせー。いいだろ別に。
A:今どこにいるの?
俺:俺がAのとこ行くよ
A:過保護
俺:そーですけどなにか
A:ありがとう待ってる
俺:そのままそっちで弁当食おうかな
A:てつくん目立つからやだ
俺:イケメンで?
A:デカくて
俺:おい
俺は一緒に弁当を食べていた海と夜久にAのところに行くと伝えて席を立った。
隣の棟の1階。2年3組の教室へ。
教室のドアは開いていたから、すぐにAが俺に気づいてくれた。
隣の研磨は一瞬顔を上げて俺を見ては「げっ」みたいな顔してまたスマホに視線を落とす。
俺は目立たないように教室に入ってAの席まで行った。
『はやかったね』
「まぁボク足長いんで」
『はいカップケーキ』
「無視? そんで美味そ!」
Aに差し出されたカップケーキは想像以上のクオリティだった。
なんかチョコチップみたいなの入ってるし
まあるくてちゃんとラッピングされてて
「あんがと!!」
『喜んでもらえてよかった。研磨と同じ班だったから一緒に作ったんだよ』
「へぇ。研磨は食った?」
「食べた。美味しかったよ」
「わー期待大。ありがとなほんと」
『いえいえ』
本当はこのままここにいたいけど3年の俺がいたら周りのみんなが気遣っちゃうのでね。
「じゃ、また後でな」
「ん」
『ばいばい』
(塩な)ふたりに見送られて俺は2年3組の教室を出た。
ちなみにカップケーキ片手にルンルンで教師に戻った俺に対して夜久クンは
「いつまで拗らせてんだ?」
「清野ちゃんからもらったカップケーキ見てニヤニヤすんの結構キモい」
「こいつ主将として大丈夫なのかな海。今からでも交代して」
等々酷い言われようだったけどいいもんね!!!!!
俺は!!!!
Aの手作りカップケーキを食べて!!!!!!
スーパー黒尾鉄朗になって!!!!
午後の授業と部活を乗り切る!!!!!!
.
470人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ChachaY - ストーリがもう最高です!!黒尾大好きなのでとっても満足しております!なんか言葉に出来ないほど好きです!これからもがんばってください! (2月10日 19時) (レス) id: f1e76f7be4 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 更新うれしいです!これからも応援しています! (2月6日 3時) (レス) @page29 id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃん可愛すぎません!?私得すぎる...これからも愛読させていただきます...!頑張ってください! (2月3日 12時) (レス) @page17 id: ea9d7cae20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハルカ | 作成日時:2024年2月1日 0時