超!!拗らせ両片思い【黒尾鉄朗】

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〜リエーフ side〜

「はは、過保護か」





夜、なんとなく外に出てみたら
物陰から黒尾さん？ の話し声が聞こえた。


思わず足音を潜めて角からそっと覗いてしまう。

すると優しい優しい顔をして電話をしている黒尾さんが。




「Aは今日何してた？
…………偉いなぁ。課題終わりそう？」




……えぇ〜……

あんっな優しい話し方するんだ黒尾さん……


A、さんって確か黒尾さんと研磨さんの幼なじみだよな……

たまに部活に来て色々雑用手伝ってくれる……


めちゃくちゃ綺麗な人、
で、多分、思うに……


黒尾さんの、好きな人……




「……ん。Aも。ちゃんと寝るんだぞ？」




えぇ〜
こんなこと言っといて、ふたりって付き合ってないの？

合宿の日に夜わざわざ電話する仲って
相当近しいはず、だと思うんだけど……




「Aおやすみ」




……ひぃ……

なんか、聞くの擽ったい……


コイビト同士が喋ってるみたいで……



俺はまた足音を立てないようにそーっとその場から離れた。




部活の、しかもキャプテンのあんな一面見たなんて……

黙っておこう……できるか分かんないけど……




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