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〜貴方 side〜

スマホの着信音でハッとした。

てつくんからの電話だった。


緑のボタンを押すと
もう朝だってことをてつくんが教えてくれて。


驚いてカーテンを開けると、向かいの家の窓からてつくんの姿が見えた。

窓枠に肘をついてこっちを見ている。




「絵描いてたの?」

『うん』

「見せてよ」

『いや……人に見せるようなものじゃないから……』

「そうなの?」

『うん。ただ心の整理してただけ』

「なに、なんか悩み事?」

『……まぁ、そんな感じ』

「えーなに。ボクに相談しなさいよ」

『もう大丈夫です〜』




絵描いたらスッキリしたし
何よりてつくん本人にだけは言えない悩みだから。




『てつくん準備しなくて大丈夫?』

「ん、そろそろ下行く」

『合宿頑張ってね』

「ありがと。Aは体調気をつけるんだぞ」

『はーい。じゃあね』




って窓越しに手を振って通話を切ったんだけど
てつくん全然窓の前から離れる気配ない。


『はやく行きな!』と口パクで伝えると、てつくんは泣き真似をする。


もー、遅刻しちゃうじゃん。

私は ばいばい、と言って勢いよくカーテンを閉めた。


片付けて部屋を出る前にもう一度カーテンを開けて見ると
てつくんの部屋は暗くて人気が無かった。


こんな早い時間に目覚ましてるんだから朝ごはんは私が作ろう。

と1階に下りてお味噌汁とおかずを作ったところで力尽きた。



本当はてつくんと研磨に会ってお見送りしたかったけど眠過ぎて無理。

グループに
合宿行ってらっしゃい
怪我しないように頑張ってね

と送って既読を確認する前に寝落ちた。




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設定タグ:ハイキュー!! , 黒尾鉄朗 , 孤爪研磨   
作品ジャンル:恋愛
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ChachaY - ストーリがもう最高です!!黒尾大好きなのでとっても満足しております!なんか言葉に出来ないほど好きです!これからもがんばってください! (2月10日 19時) (レス) id: f1e76f7be4 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 更新うれしいです!これからも応援しています! (2月6日 3時) (レス) @page29 id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃん可愛すぎません!?私得すぎる...これからも愛読させていただきます...!頑張ってください! (2月3日 12時) (レス) @page17 id: ea9d7cae20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2024年2月1日 0時

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