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〜及川 side〜

自主練も終わり、ネットを緩めたり床をモップがけしたり。




「こんな時間まで付き合ってくれてありがとう」

『ううん。徹上手だからずっと見てたくなる』

「……ふへへ。俺、頑張ってよかった」




Aがいなくなってから、辞めようとは思わなかったけど今までみたいに頑張ることができなくなって。

Aがいないのになんのために。
俺はAと全国に行きたいのに。って。


それでも、無理やりだったけど努力してきてよかった。




『徹がバレーしてるところ見る度、徹のこと好きになる』




……ほんとに、よかった




「……もーーーー好き」

『はいはい。はやく戻ろ。明日も早起きですよ』

「Aが起こして」

『やだよ。はじめにでも叩き起されてな』

「岩ちゃんのが寝起き悪いもん」

『……確かにそうだね(笑)』




急いで片付けて戸締り、消灯。


暗い校内を2人で歩いて
Aは女の子だから一人部屋。

その部屋の前まで送った。




「なにかあったら電話して」

『ん。おやすみ徹』

「おやすみ」




ちゅ、とAにキスをすると強めに体を押された。

照れ隠し。


ばいばい! と赤い顔を隠すようにAは部屋に消えて行った。



かーわい。




小さなAの部屋の向かいの大部屋が俺らの部屋。


話し声が聞こえるけどほとんどの人は寝てるっぽい。

起こさないように静かにドアを開けて部屋に入った。




花「おつかれ」

「おつかれ」

岩「早く風呂入れ」

「うぃ分かってるよ」




着替えとタオルを持って部屋を出た。

Aはまだ行かないのかな。女子部屋の明かりついたままだ。




「A〜」

『……ん?』

「お風呂しまっちゃうよ」

『ん、もう少ししたら行く』




この声がどこかフワフワしてる感じ。




「……ダメ。今行こ。開けるよ」

『えぇ……』




俺はAの返事を待たずにドアを開けた。


すると案の定、布団の中で持ち込んだパソコンをガン見しているA。


……やっぱり。




「A、今日は終わり」

『……まだ見終わってない』

「でも終わり。疲れてるでしょ。お風呂行くよ」




俺は無理やりAの手を引いて立ち上がらせた。




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設定タグ:ハイキュー!! , 及川徹 , 岩泉一   
作品ジャンル:恋愛
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メルン - 文才凄すぎて羨ましいです!!続き楽しみに待ってます!!応援してます💪 (2月25日 16時) (レス) @page22 id: b9ee1d4dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 新作楽しみにしてました!応援しています! (2月25日 2時) (レス) id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2024年2月23日 16時

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