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返り討ち ページ8

『ふむ、父上に負けたから私の所に来たと言うことか。』

二人の試合の決着がつく途中で
迷彩柄の男共が教室をあけた
天井に穴が開き、蛍光灯は割れた。

「A・スメル!ここに居ることは解っている。」

男はゆっくりと周囲を見渡した。
授業中に真逆跳び込んでくるなど誰が思うだろう。

えおえお上官はえぇ〜、どうしよう〜と周囲を見ていた。

『ふむ、クロノアさん、あの顔に見覚えは?』
「うーん、1回だけ」

クロノアさんは必死に顔を思い出している。
その中でも一人、一人とけがをする人が居た。

『うーむ、どうでも良いが私を探しているようだな。』

「オイオ前!!!ウゴクンジャネェ!!」

えおえお上官の足下には穴が開いた
えぇ〜こわぁ〜としゃがみ込み状況打開を待っていた。

片言の言葉と、黒髪赤眼
2つを組み合わせるとスメル国の国境近くに住むグランツ家の存在が思い浮かぶ。

貴族で有りながら一家全員が暗殺者だと聞く。
お金と自分の地位のためなら何処にでもつくし何処にでも寝返る。

今回は私を探している。

自分が行けば必ずこの場は丸くなるが

「出て行ってやれば?」

『いやよ。そんなことするならあの時みたいに引き金を引くわ。』

その結果と目的は解っていて、理解もしていた。
今さら何よ。と自分は重い腰を上げるのだった。

『よいしょっと…で、なに?
男しかいないこの教室で死んだ皇女を探す理由。』

しん、とした教室
それは今まで空気と同化していたAから
入学式の時のガラスの破片のような声とは打って変わって
ラムネ瓶のビー玉のような耳に響く声だったからだ。

『そもそも、誰の許可があってこの教室に侵入してきたの?可笑しいじゃない。』

威圧。

彼女がもしも完璧な男性ならばその目だけで人を殺せていたのかも知れない。

鋭い、鋭い刃。

ねぇ、グランツ

彼は一歩後ろに身体を引いた。

『スメルのファミリーネームを私の前で語るんじゃねぇ。
今度したら…そうね。』

ポケットから出ていた写真を手に取る。
その写真の真ん中に授業のナイフを突き立てた

『息子さん、どうなっちゃうかしらね。』
「アイツハ、出来損ナイダカラベツニ…」

『別に…なに?
あなたの娘さんでも良いのよ?

もちろん、あなたの愛猫との関係を公表してもよし。』

打って変わって身体を強張らせるグランツ
周りの男たちにも目線で制した。

『それに、貴方たちは見たでしょう。


皇女の


自らの命を


自ら


終わらせたところを』

返り咲き→←強すぎ注意。



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作者名:COLOR莓愛 | 作成日時:2020年9月23日 23時

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