【実ｼ兄者】彼は地獄を蹂躙す【ωrωrd!】 (ページ4)

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初対面ページ4

「スメルちゃん、久しぶりだね！元気だった？随分イメチェンしたんだね。短髪にしたなんてビックリ！それに、背も伸びたんじゃない？気にしていたから良かったね！」

『スメルじゃ無い。ワードだ』

「ええ！？名前も変わった？」

『人違いをしたんだ、とちゃんと認めたまえ。』

隣の席はウツ・シャルル
相変わらずの作り笑いで私の隣にあたかも当たり前のように座ると私に話かけてきた。

正直、皇女だった頃に少し馴れ合っただけでそこまでなかよくないはずなのだが。

にしても…

｢相変わらず可愛いね！元気だった～？｣

『元気だったも何も私は貴様を知らない。
言っただろう。軍人には馴れ合いは不要だと。』

こんなに…
こんな人間だったか？

そんなつっけんどんな態度とらんでや～とヘラヘラと笑う
なんだこの人。昔はもう少し大人しく泣き虫で
へにゃり、と笑う顔が可愛らしかったのだが。

『男に媚びへつらって如何する。
なんの必要があるんだ？』

｢はえぇ～！｣

するり、と手を握られた
机に頬をくつけたまま
視線だけ自分に向けていた

｢骨格が、こんなにも女性なのに。｣

つつ、と手を握られた手を離される。
なんだ、それ。

｢あ～！Aちゃんが変な人に絡まれてる～！｣
｢おら！食らえ！ペイントキック！｣
｢なんでおまえがやらねぇんだよ！｣

ぎゃいぎゃい、と目の前で騒ぐ三人
困惑している鬱に溜息を付き、すまない。と一言謝る。
遠くを見て一息吐くとげんこつをくらわせた

『プークス団！うるさい！』

｢いてぇ！｣
｢ぴえん…｣

……

｢…？｣

｢あー！！クロノアさんだけあたまぽんって！！！やさしくしてるー！｣
｢ずりー！！｣

『日頃の行いだ。』

なんだよなんだよ～！と死神が私の手を引いた
後に何時の間にかペイントも居た
クロノアさんだけがニコニコと笑っている。

『あっ…』

鬱の姿は見えなくなっていた。

───
──
─

｢A。｣｢A殿！｣

『母上！父上！』

２人は自宅に戻り、通うことに決めたらしいが、クロノア、死神、ペイントが軍寮に住むらしく(これと言って特に理由が無ければ強制的に軍寮に入ることになるのだが)その３人が残ると誰が手綱を握るんだ。

と言うことで私も軍寮に済むことになった。
一部屋２人ずつらしく主席と軍主席は少し大きな部屋を与えられる。

本当は私の部屋に４人が来るいうことが理想なのだがそうも行かず。

『だぁ…』

初対面とどうやって生活をすれば良いのか。

(それに私、書類上女の子だし。)