【実ｼ兄者】彼は地獄を蹂躙す【ωrωrd!】 (ページ29)

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目覚めページ29

プリーフ達のチャオコールを聞いて目が覚めた
あの後、眠ってしまったのか。
と
身体を起こす。

母上が私をあやしていたのだろう、スースーと小さく肩が揺れる。

こんな所、見られたら洒落にならない
と、頭がぼんやりとまとまってきた

「ふぁ……おはようございます、眠れましたか？」

『母上、“男性”の居室に入るのは…

…いえ、何でも無いです。』

今日くらいは良いだろう。とそっと外を見た。

嫌なくらい優々とした雲。
部活動の学生達が精を出して大声を出す。

プリーフ達の五分前、最後のチャオコールと交ざり合い頭が痛くなる。

「トラゾー殿も心配してました…」

『…父上には大丈夫だとお伝えください』

お二人もご自愛くださいとぺこり、一礼してベッドに再び身を預ける。

紅いタオルとベッドが綺麗になっていることについて話すと、男の人が変えた。といった
母上は父上と共に来ており、偶々男の人とばったり出会った際に一悶着合ったらしい

偶々私が母上を呼んだ事を伝えると、ポツリと神様が？と武装を解き、二人が私の両親だ、と話すと、警戒を解いてくれたという。

その騒ぎはアロマ上官の下にも届いていたらしく

「…上官殿には全てお話ししてありますよ」

『…それでなんと？』

「アロマ殿が、この学園の馬鹿上官達には言和なくていい。俺達だけが知っておけば後に何とかなるだろう。って、」

一番心配してましたよ。と微笑んだ母親に

窓の外を見ながら『そのようですね。』とチラチラとこちらに視線を投げているアロマ上官に

『しごとしろー』

と手を振れば、ちょいちょい、と手招きされる。

なんだなんだ。

私は再び一悶着の身に投じることになる。

───
──
─

「─というわけだ。」

『…で、それで皆はなんと？』

あの騒ぎはチームに不安と嫌悪と不信感を与える物だった

「女だ、男だ以前に能力を見分けられなとかほんと節穴だよな。馬鹿ばっか。」

『仕方ないです。この国は女性は無力な存在なので。』

スメル国とユース国の間のこの大きな国。
2代屑国と呼ばれる(命名、プークス団)この国の間に建てられた大きな士官学校は女性が無力と考えられるスメル国内と男性が無力と言われるユース国内で別れる。

ついでに言えば、私の部隊は完全なるスメル国内勢の兵士達がそろっているため

『だからこんなにナイフやチーム分け前に凄い絡んでくる奴がいたんですね。』

「そういうこと。」

ほんと、馬鹿ばっかだよ。