もし長(略):在住ver ページ7
・(略)
在住ver
※なんだかアハァン。苦手な人は逃げて!超逃げて!
以下本編
窓から薄く日が指しこむ、デルカダール下層。
ゴミの臭いや騒がしさ、治安の悪さに耐えることさえできたら、住むことができると思う。
裕福を知らない私にとっては、この場所は中々住みやすいと言える場所だ。
ギシギシと軋む家を出る。床が抜けるのは勘弁してほしい。せっかく頑張って建てたのだ、崩れてしまったら、かなり凹む。
階段を下り、お久しぶりの地面に降り立つ。
人通りの多い場所まで行ったら、今日のお仕事開始だ。
「ねぇ、そこのお兄さん。一回どう?」
「ああん?なんだぁお前?」
「一回1000G」
「ぼったくりかよ。………。オレを誘うなんて、10年早いな」
おっさんは私の体をじーっと見つめ、鼻で笑った後、のしのしと歩いて行った。なんだよ、私の体が貧相だって言いたいのか!?
そりゃあ、豊満な踊り子さんには負けますよ!!!
悪態を一頻りついた後、他に良さげなのは居ないかと、辺りを見回す。
……ダメだ。爺さん婆さんしかいねえ。
別に爺さんでも婆さんでもゴールドがあれば受け入れられるが、値段は割高にしてある。元々値段を高めに設定してあるのだ。そんな割高の料金を私に払う客は、よっぽどの物好きでない限り、居ないと思う。
「今日は稼げそうにないか……」
密かに落ち込んでいると、入り口から、誰かが入ってきた。
若いイケメンだといいなあ。願いつつ、目を凝らしてみる。………ふわーお、イケメンですやん。
ふわふわ揺れるサラッサラの髪の毛が、見てて羨ましくなってきた。
それに、あの雰囲気……絶対良いとこのお坊っちゃまだろ。
……ぼったくれるかも!!!!
「れっつごー!」
私は自分で言うのも何だが、単純な思考なのだ。他の娘たちに目をつけられる前に唾を付けとかねば。
「ねね、そこの素敵なオニーサン。私と、どう?」
「えっ?」
「オニーサン素敵だし、サービスしちゃう!ささ、行こ!」
明らかに動揺している少年を見やる。
「……?……あっ!オニーサン、もしかして初めて?ウブだね〜。」
私の家に来なよ、と彼の手を引っ張る。すると、横から伸びてきた手が、私の手首をぎゅっと力強く捻り上げた。
「……うっ……、いったいッ!!…ちょっと……………!何すんの!?」
勢いよく振り向くと、鮮やかな水色の髪をした美形の青年が、思いきり顔をしかめて、私を睨んでいた。
………………あれ?何だか、見覚えが……
「お前、まだ体を売ってんのか!?いい加減にしろよ、A!」
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オチのある短編になったよ!【初期四人組】→←もし長編を(略):情報ありトリver
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こむぎ(プロフ) - -lapis-さん» うわあ、ありがとうございます!全然邪魔じゃないですよ、嬉しいです!構成力が無く、いつも勢いとノリで書いているので内容があやふやになりがちですが、これからもがんばります! (2020年8月10日 8時) (レス) id: c703b71d28 (このIDを非表示/違反報告)
-lapis-(プロフ) - 下のコメント、邪魔でしたらごめんなさい(>_<) (2020年8月10日 1時) (レス) id: 889b96bc0b (このIDを非表示/違反報告)
-lapis-(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています、元「ルイズ」です。名前を変更させて頂きましたので一応ご報告を…あと、長編も全部読ませてもらっております!リクエストじゃなくてすいません、後々考えますね…あと、頑張って下さい! (2020年8月10日 1時) (レス) id: 889b96bc0b (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - こむぎさん» あ、大丈夫ですよ!こむぎさんのペースで更新してください! (2020年7月14日 8時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - グリノワさん» コメントありがとうございます。了解です!こういうシチュエーション好きです!萌え……!更新はできるだけ頑張ってみますが、忙しいので、気長にお待ちいただけると幸いです……! (2020年7月14日 0時) (レス) id: c703b71d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こむぎ | 作成日時:2020年4月6日 12時