82 ページ32
fkr「A、逃げないで、お願い！」
拳くんが私の鞄を取り上げ、持って行く。
「返して」
fkr「やだ」
「もう私帰る」
fkr「やだ」
「・・・話は終わ「やだ！！」」
「・・・ﾊｱ、もう散々話したでしょう」
fkr「まだ話す」
「何を？」
fkr「・・・Aが俺の側にいるって言うまで諦めないって決めたから」
「・・・だから「だからじゃない！」」
fkr「Aは俺はなんでもできるって言うし自分は俺より劣ってるみたいに言うけど、Aに出来て俺にできないことだっていっぱいある。」
「・・・例えば？」
fkr「俺字綺麗じゃない。Aみたいに一つ一つ丁寧に書けないよ。料理だってそう。俺の家見たでしょ？家で料理しないんじゃなくてできないの。野菜だって食べれられないしきのこだって。それ知ってるからこそ中学の時から俺が食べられるお弁当作ってくれてた。ちゃんと知ってるよ？俺のお弁当が全然ついでにならないことくらい。それでも文句一つ言わずに3年間作ってくれた。」
「それは・・・拳くんの中でそれぞれのことが必要だと思わなかったからしなかっただけで、出来ないわけじゃ」
fkr「努力しないのはできないのと一緒。勉強だってAの方ができる教科だってあったのになんでできないことばっか気にすんのってずっと思ってた。」
「・・・みんな私が双子のうちのダメな方だって」
fkr「みんなってどのみんな？大勢いるうちの分かり合えない人みんな？分かり合えない人の意見聞く必要ある？」
「・・・見た目だって、」
fkr「似てないといけない？それなら双子じゃなくたって兄弟だったらみんな似てろよって話になるじゃん。そんなの父さんと母さんが瓜二つじゃないとありえなくない？」
「・・・世間の人は、ふくらPの双子は背が高くて綺麗な人だって思ってる」
fkr「そんなん俺の双子の片割れじゃない。俺の双子は小柄で、白くて可愛くて、ふわっと笑って俺のこと拳くんって呼んで着いてきてくれるAじゃないとだめなの！」
「っっ・・・」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 425人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たらこ(プロフ) - 宇宙さん» わ、幼少期編まで...双子編最後までお付き合いいただきありがとうございました！ (2021年3月26日 23時) (
レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
宇宙(プロフ) - たらこさん» 完結おめでとうございます！最後の手紙に感動しました。幼少期編も読んでみます！お疲れさまでした！ (2021年3月26日 21時) (レス) id: 72a0436486 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - 名前さん» 読み続けていただいた上に再度のコメントありがとうございます！ようやくここまで辿り着けて私もほっとしてます。こちらこそありがとうございます！ (2021年3月23日 23時) (レス) id: 1dc2ca21b8 (このIDを非表示/違反報告)
名前(プロフ) - またこちらの場所をお借りします。本当に、本当に、嬉しいです。枯淡で6人と栞奈ちゃんと過ごしてくれていること、今日のお話のために今まで読んでいたのではないかとさえ思っています。ありがとうございます。 (2021年3月23日 22時) (レス) id: 5717194b21 (このIDを非表示/違反報告)
ちぱ(プロフ) - 宇宙さん» 以前もコメント下さった方ですよね？(同じ名前の別の方だったらごめんなさい!)和解まで読み続けていただいてありがとうございます。どうしても家族って比べられがちですよね。これからは衝突せず微笑ましく進むかと思いますので！また読んでいただけると嬉しいです。 (2021年3月23日 21時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たらこ
| 作成日時：2021年3月9日 15時
