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sgi「Aちゃん！」
拳くんのオフィスに迷いながらも辿り着くとビルの前に須貝さんが立っていた。
「すみません、ちょっと迷って。」
sgi「いんや、大丈夫、上がろう」
2人でエレベーターに入り込んだ。
sgi「体調悪そうな感じ全然なかったんだけど撮影終わっていきなり崩れ落ちるように倒れてさ」
「拳くんは体調悪くても全然そんな感じ出さないんですよ、めったに身体崩すことないのにいきなり倒れるでしょう？昔からそうなんです。」
sgi「昔からあれなの？タチ悪いな・・・」
須貝さんに苦笑いで返す。
エレベーターが止まり最奥の緑の扉へ促される。
「お、お邪魔します。」
sgi「なんか緊張してる？」
「まあ・・・綺麗なオフィスですし。」
sgi「たしかに綺麗ではあるけど、気にせず普通にして。」
「気まずい関係の兄妹に会いに来て普通にできる人いないと思います。」
sgi「ま、そりゃそうだけど。あ、ここ。」
上に点灯していないON AIRの文字のある部屋。
須貝さんが開けると前見た動画そのままの部屋。
中心にある赤いソファーにはパーカーを着た拳くんが横になっていた。
机は横にずらされて置かれている。
入口に立っていると、
sgi「なに突っ立ってんの。ほら」
須貝さんに背中を押され拳くんの方に近づく。
拳くんは眉間に皺を寄せてしんどそうにしている。
さらさらの前髪は汗をかいて濡れていて。
思わずハンカチを出して額の汗を拭いていた。
fkr「んんん゛・・・A・・・？」
「うん」
fkr「なんで・・・？」
「拳くんが呼んだんでしょう。須貝さんが連絡下さって、拳くんが呼んでるって言われたから来たの。」
fkr「須貝さんとは連絡先すぐ交換したの・・・ずるいよ・・・」
「ごめんね。拳くんどこか痛い？しんどい？氷持ってこようか。それとも何か食べられそう？」
fkr「おじや・・・」
「え？」
fkr「Aのおじやが食べたい・・・たまごがふわふわの・・・」
「・・・昔作ってたやつ？」
fkr「うん・・・」
「分かった。作ってくる。」
fkr「Aが」
「うん？」
fkr「Aが、持ってきてね。」
「・・・分かったよ。」
ほんとは作って須貝さんに託そうと思ってたんだけど、しょうがない。
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たらこ(プロフ) - 宇宙さん» わ、幼少期編まで...双子編最後までお付き合いいただきありがとうございました！ (2021年3月26日 23時) (
レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
宇宙(プロフ) - たらこさん» 完結おめでとうございます！最後の手紙に感動しました。幼少期編も読んでみます！お疲れさまでした！ (2021年3月26日 21時) (レス) id: 72a0436486 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - 名前さん» 読み続けていただいた上に再度のコメントありがとうございます！ようやくここまで辿り着けて私もほっとしてます。こちらこそありがとうございます！ (2021年3月23日 23時) (レス) id: 1dc2ca21b8 (このIDを非表示/違反報告)
名前(プロフ) - またこちらの場所をお借りします。本当に、本当に、嬉しいです。枯淡で6人と栞奈ちゃんと過ごしてくれていること、今日のお話のために今まで読んでいたのではないかとさえ思っています。ありがとうございます。 (2021年3月23日 22時) (レス) id: 5717194b21 (このIDを非表示/違反報告)
ちぱ(プロフ) - 宇宙さん» 以前もコメント下さった方ですよね？(同じ名前の別の方だったらごめんなさい!)和解まで読み続けていただいてありがとうございます。どうしても家族って比べられがちですよね。これからは衝突せず微笑ましく進むかと思いますので！また読んでいただけると嬉しいです。 (2021年3月23日 21時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年3月9日 15時
