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「そうそう、今度芽衣と一緒に合コン行くことになったの。」
ymmt「合コン?!な、なんで??」
「芽衣が好きって分かんないって言うから、合コンでも行ったら須貝さんが好きなんだって気づくかと思って。ついでに私も年上の今度こそ誠実な人見つかればいいなあ・・・」
ymmt「・・・合コンに参加する人、誠実か見極めるの怪しいと思うけどなあ。」
「まあ、私の見る目ないのは確かだけど!合コンだったら友達もいるから一緒に見極めてくれるじゃん!」
ymmt「Aちゃん、気を付けなね?お酒飲み過ぎないようにね?」
「一緒に日本酒ガバガバ飲んでるんだから私がお酒強いことなんて知ってるでしょ(笑)」
ymmt「そうなんだけど、ほら、一度席立ったら戻ってからは新しいもの注文する、とか。」
「あ、なるほど。ちゃんと芽衣に言わないと。ちょっとスマホにメモ取るから待って待って。」
ymmt「・・・ハア、僕はAちゃんに言ってるんだよ?」
「私は合コンなんて何回も参加してるから大丈夫なんだってば。だいたい狙われやすいのはいかにもふんわりした女の子の芽衣みたいな子で、」
その時山本くんが私の手首を掴んだ。
「な、なに。」
ymmt「あのね、Aちゃんがいっつも女の子みたい、可愛いーって言ってる僕でもAちゃんより腕、太いんだからね?何されるか分かんないのは一緒じゃん。ちゃんと、Aちゃんだって心配されるべき存在。」
「・・・う、ん。」
ymmt「芽衣ちゃんだってもちろん大切にしなきゃいけない存在かもしれないけど、Aちゃんはまず自分で自分のこと1番に大切にして。」
そんなこと、初めて言われた。
今まで誰と付き合っても芽衣のこと自慢して、写真も見せて、大切にしなきゃいけないんだって話をしてきて。
みんなそうだねって同意してくれる人ばかりで。
Aがちゃんと守ってあげなよ、なんて茶化されてた。
自分のこと1番大切にして、なんて言われたことなかった。
・・・嬉しい。
「山本くん」
ymmt「んー?」
「・・・ありがと。」
ymmt「なんでお礼?(笑)でも、どういたしまして。」
アルコールが回ったのかな、身体が熱い。
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神影(プロフ) - 大好きです。本当に最高。 (3月22日 23時) (レス) @page37 id: 690f341ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年5月13日 19時