inferiority【QK】 another story (ページ29)

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「そんな泣かなくても(苦笑)」

芽衣「ｸﾞｽｯ・・・Aは、一緒にいられなくなっちゃっても、平気なの・・・？」

「・・・ふふ(笑)重たーい(笑)」

私の方が芽衣が好きなはずなのに、変なの(笑)
芽衣、私はもういなくなるんだから、須貝さんの胸に飛び込んじゃいなよ。
須貝さんの好感度なんて須貝さんがどうにかするって。
優しすぎるんだよねえ。
わがままになったっていいんだよ？

芽衣「ねえ、A、山本くんと、どうするの？」

「あー・・・もう別れた。」

芽衣「えっ？！・・・ちゃんと、話した？」

「ううん、でもいいの。」

芽衣「・・・山本くんなら、待つよって言ってくれるって、分かってるから？」

「・・・ま、言うだろうねえ、祥彰なら。待つって言われて、ほんとに待ってくれるって思ったら、嬉しいけどね。」

芽衣「じゃあ、」

「待ってくれてるって信じて、1番じゃなくなるかもしれないって思うのが、怖い。」

芽衣「・・・うーん・・・」

「2年だよ？私ね、待たせるのが悪い、とか、そういうの、めちゃめちゃ心が広い人だけがすると思ってたんだよねー。でも、気付いた。」

芽衣「うん？」

「私が、祥彰を信じきれないって。2年間待っててって言って、うんって言ってくれたとしても私があっちで、怖くなって逃げちゃいそう。」

芽衣「・・・じゃあ、A、私も2年後、Aと友達でいられないかもしれないの？」

「え？やめてよそんなこと言うの。芽衣はずっと私の親友でしょ。」

芽衣「なんで同じことが、山本くんには適用されないの？」

「え、」

芽衣「恋人だって、友達だって、分かんないよ？学生の時の友達でも、連絡取らなくなった子だって、いっぱいいるもん。努力しないで続く関係なんて、ない。」

「・・・努力、ねえ。」

芽衣「私ね、駿くんのこと、繋ぎとめるのに、毎日、必死なんだぁ・・・好きでいてもらうのって大変。でもね、どれだけ頑張れるかなんだと思うの。その人のこと思って、頑張ったら、好きって気持ちも、伝わりそうでしょう？」

「・・・なのに須貝さんと結婚はしないの？」

芽衣「そっそれは、話が別、なの。」

「ふーん？」

芽衣「とっとにかく。山本くんと、ちゃんと話、してね？それで別れるなら、それでもいいから。」

「・・・うん。」