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芽衣は優しくておっとりしてて。
勉強も私以上に出来るのに自分に自信がない、自分はダメな子だって、そう思ってる子だった。

原因はすぐに分かった。


友1「芽衣ちゃんて双子なんだよね?隣のクラスの福良くん、優しくてかっこいいよね。」


芽衣「あ、うん・・・」


そういうこと。
芽衣は双子なことが辛いんだ。


「ね、芽衣」


芽衣「うん?」


「私は、福良くんて子より、芽衣の方が好きだよ。」


芽衣「・・・ありがと。Aがいてくれて、良かった。」


双子の仲が悪いんだと思ってたのに、ほんとはそうじゃなくて。


fkr「芽衣!一緒に帰ろう!」


芽衣「・・・拳くん。」


fkr「終わりでしょ?一緒に帰ってくれないと僕、1人だよ・・・?」


芽衣「じゃあ、一緒に、帰ろっか。」


fkr「うん!」


芽衣「じゃあ、Aちゃんまた明日ね。」


「・・・うん。」


悔しい。
私は、芽衣の1番になりたいのに。
人生で最大のライバルが出来た瞬間。

中学に入って自然と痩せて肌荒れもすっかり治った。


芽衣「A、元々可愛かったけど、最近は綺麗になったね。」


「芽衣だって自然と痩せるって、私はその始まりが早かっただけ。」


芽衣「Aは、運動もできるじゃない。運動部、ほんとに入らないの?いっぱい誘われてたじゃない。」


「部活したら芽衣と一緒にいる時間減っちゃうでしょ。どうせ私飽きっぽいから3年間も続けるとかしんどいし。芽衣は何部入るの?書道部?」


芽衣「手芸料理部。家事好きだから。」


「芽衣っぽい!可愛い!」


芽衣「Aも一緒に入る?」


「私は作るより食べたりもらう専門。遊びに行ってもいい?」


芽衣「もちろん。うちお兄ちゃんはいるけど女性はママしかいないから、食べてくれるの嬉しい。」


勝った。
福良くんは貰えない芽衣の手作りお菓子。
芽衣の手作りのお弁当袋もクッキーもマフィンも貰った。


家庭科室で芽衣の作ったチーズケーキを食べながら芽衣と、手芸料理部の子たちと話していたら、芽衣の視線が奥の廊下を見つめてた。

・・・バスケ部。
今日はバレー部が体育館使う日だから廊下で練習してるんだ。


・・・なんだ。
芽衣の1番、福良くんじゃん。
双子の絆には勝てない。


やっぱり私は1番になれない、のかな。

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神影(プロフ) - 大好きです。本当に最高。 (3月22日 23時) (レス) @page37 id: 690f341ea7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たらこ | 作成日時:2021年5月13日 19時

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