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・・・っ!
反省してる場合じゃなかった、芽衣っ!

タクシーに乗って急いで家に帰る。

・・・いない。
もちろんだけど芽衣に電話しても繋がらない。
仕方ない。


Prrr
「もしもしAちゃん?」


「福良の連絡先教えて!お願い!」


ymmt「福良さんの?・・・どうか、したの?」


「芽衣が・・・芽衣が逃げちゃったの!家にも帰って来ない。」


ymmt「え?!分かった、今福良さんに芽衣ちゃんの連絡先送るから。それにしてもどうしたの、2人が喧嘩なんて」


「私が強く言い過ぎたの、意見押し付け過ぎた・・・私が。どうしよう、芽衣に何かあったら私のせいだ。」


ymmt「Aちゃん。落ち着いて!」


「っっ・・・」


ymmt「芽衣ちゃんも成人した大人だよ。大丈夫だって。」


「・・・成人でも、芽衣は心配が尽きないの。」


ymmt「まあ、そうかもしれないけど(苦笑)あ、福良さんの既読ついたから僕は切るね。Aちゃんもあんま思いつめちゃだめだよ。」


通話を終えるとすぐに福良から電話がかかってきた。


fkr「芽衣が帰って来ないってどういうこと?!」


「須貝さん振ったこと強く言い過ぎたのと、元カレのことで、ちょっと色々あって」


fkr「は?元カレ?詳しく」


今日のことを福良に話す。


「ごめん、冷静に話さないとダメだった」


fkr「・・・俺も今日芽衣と喧嘩しちゃってて」


「え?!」


fkr「今、周りがみんな須貝さんのことで責めるから誰も味方でいてくれないって思ってんじゃないかな。優しくしてくれる元カレに逃げたくなるくらいに。」


「・・・」


fkr「芽衣はこっちで探すから、日野さんもう寝なよ。明日も仕事でしょ。連絡ありがと。」


そんなん言われて眠れるはずない。
でも私にはどうしようもなくて、リビングで芽衣のことをずっと待っていると福良から見つかったので泊まらせると連絡が来た。
・・・良かった。
握りしめ過ぎたのか手のひらには爪が食い込んで血が滲んでた。

手のひらを見つめながら先ほどの電話を思い出した。
山本くん、あんなひどいことしたのにすぐ電話出てくれた・・・

私は、山本くんから、逃げたのにね。

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神影(プロフ) - 大好きです。本当に最高。 (3月22日 23時) (レス) @page37 id: 690f341ea7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たらこ | 作成日時:2021年5月13日 19時

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