不安定なロマンス。((Js))

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『森本くん来ないね』






「ほんとに借りパクかな」







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次の休み時間も、昼休みも、午後も森本はワークを返しに来ることはなく、三村と噂をする






今日はもう生物の授業ないって一応伝えたから明日でいいって思ってるのかもだけど







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それと同じく待ってる友達追加の通知もこなくて







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森本まだ教えてないのかな？なんならあれはやっぱりその場のノリだったのかな？






あのとき携帯持ってれば確実に交換出来たのにな







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「もうHRだし」






『担任遅くね？』






「渡辺くん呼んできて」






『やだよめんどくさい』







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担任が来なくてガヤガヤしてる教室の中で私は前の席の渡辺しょっぴー翔太と細々と暇つぶしという名の会話をしてる






去年から引き続き同じクラスなこともあってまあまあ勝手に仲は良いかな、的な 勝手にね







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「は〜、もうみんな帰ってるし」






『今日なんかあんの？』






「なにもないけど…」






『…てか、なんかこっち見てるやついるよ』






「えぇ？」







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暇すぎて渡辺くんの椅子をいじいじしてたら急にそんなこと言い出すから三村のこと？って思いながら辺りを見渡せば、教室の後ろのドアで立ってるジェシーくんがこっちを見てた






幻すぎて目擦ったよね







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「渡辺くん仲良い？」






『たまに話すけど、普通に与田のこと見てね？』






「MAJIDE」







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渡辺くんに言われてもう一度ジェシーくんを見ると今度は小さく手招きされたから、わ〜おですよ






わざわざ私に会いに？なんてドキドキ







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担任が来ないのを良いことにジェシーくんのいるドア付近に行けば"まだ帰れないの？"って







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「うん、先生来なくて」






『そうなんだ

あ、これ慎太郎が借りてたワーク』






「え、ジェシーくんが返しに来てくれたの？」






『うん(笑)俺が返しに行くって言ったの』






「なんでわざわざ…」







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ジェシーくんの手には確かに私の生物のワークで、貸した本人は何処へ？






しかも、ジェシーくん本人が返しに行くって率先する理由って？






そんな疑問をグルグルと巡らせてる間に、ジェシーくんは携帯を取り出してて







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『連絡先交換しようよ』







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って、







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