第30話 犬飼澄晴のターン ページ30
犬飼｢だってAちゃんおれの事嫌いじゃん？｣
いや、確かに苦手ではあったよ
でも別に嫌いだったわけじゃないし、今はもう苦手な気持ちもどこかに行ってしまった。
犬飼｢それで、二宮さんのこと好きじゃん？だから俺邪魔だったかなって思って。｣
『嫌いじゃない！私犬飼くんのこと好きだよ』
犬飼くんの動きがピタッと止まる。
え、そんなに驚く？
『二宮さんのことは好きだけど、二宮さんとは違う意味で犬飼くんも好き』
二宮さんは先輩に対する憧れとかそういった類の好きで、犬飼くんは友達とか仲良くなりたい人とかに対する好き。
犬飼｢二宮さんとは違う意味、か｣
なんだろう、寂しそうな瞳だ。
いつもニコニコしてる犬飼くんは、たまにこういう表情をする。
犬飼｢じゃあさ、おれ、二宮さんと同じ意味でも好きになってもらえるように頑張ってもいい？｣
こっちの気持ちを伺うような、探り探りの言葉。
友達としてだけじゃなくて、二宮さんみたいに憧れの存在になれるようにもっと頑張って強くなろうってことだろうか。
それなら…
『もちろん！』
まぁ、実は既に犬飼くんも憧れではあるんだけどね。
『私も頑張って強くならないと！』
犬飼｢その前に足治してからね〜｣
『はいはい』
足を怪我しているからいつもより数倍長かったはずの帰り道も、犬飼くんと喋っていたらあっという間だった。
『ありがとう、犬飼くん』
犬飼｢いえいえ、一緒に帰れておれ楽しかったし｣
送ってくれたことだけじゃない、今まで散々嫌な態度を取った私を許してくれたこと、助けてくれたこと。
犬飼｢じゃあ、また明日学校で！｣
『うん、明日ね！』
家に入ってから気づいた。
また明日、"学校"で？
そしてその時の私は、犬飼くんに勘違いをされていることにも全く気づかなかった。
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メチルオレンジ(プロフ) - 10時8分36秒さん» 気に入って頂けたようで嬉しい限りです！！コメント本当にモチベになります！ありがとうございます！ (2021年6月13日 21時) (
レス) id: 8600807fd5 (このIDを非表示/違反報告)
10時8分36秒 - 間髪入れないコメントをどうかお許しください…何を隠そう実は私めの推し隊が二宮隊と王子隊なのです…何が言いたいかって、ありがとうございます。 (2021年6月13日 19時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
メチルオレンジ(プロフ) - 10時8分36秒さん» 嬉しいです…もっと書こう〜って気持ちになりました！王子先輩盛りだくさんお楽しみください！ (2021年6月12日 23時) (レス) id: 8600807fd5 (このIDを非表示/違反報告)
10時8分36秒 - 王子先輩大好きなんだよなあ…爽やかな外見と中身のギャップが堪らないんだよなあ…好きです応援してます…！ (2021年6月12日 11時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
メチルオレンジ(プロフ) - 由比さん» 嬉しい…嬉しすぎて創作意欲湧きました…書きます…！ (2021年6月10日 22時) (レス) id: 8600807fd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メチルオレンジ | 作成日時：2021年5月28日 21時
