薬中の弟【東京リベンジャーズ】

34 ページ34

.








『はるちよお兄ちゃんこっちこっちー！』





俺は今Aの通う中学に来てる

こいつも来年から高校生で

今日は三者面談ってやつ









｢つか、まじでギリギリになって言うなよ｣

『も〜それはごめんって言ったじゃん！』

｢んで俺何話したらいいわけ？｣

『適当に話聞いとけばいいよ〜』








Aと教室に向かってると

同い年の奴とか、歳下っぽい奴らが

Aの名前を呼んではキャーキャーしてる




『はぁ、なんで女子ってこんなうっせーの？』





とか言いながらもすげぇ早さで切り替えて

営業スマイルかましてやがる。









｢A君のお兄さんですね、今日はよろしくお願いします｣

｢うっす｣

『お願いしまーすっ！』








話を聞いてるとAは成績優秀なので

どの高校でも行けるとのこと

授業態度も良くて、内申も良いらしい。








｢A君はどこか行きたい高校とかあるのかな？｣

『通うの面倒になりそうだから家から近いとこ』

｢別に遠くたって送り迎えしてやるって｣

『ふふっ、ありがと♡じゃとりあえず1番偏差値高いとこ行く！あと制服ださくないとこね』









優秀なAのおかげで面談はすぐ終わった。


にしても、

こいつめちゃくちゃ女子に話しかけられてんな

まあ、この顔だしな









｢お前好きなやついんの？｣

『えっ、なに急に、まあ、いるけど？』

｢へー？同い年？｣

『いや歳上で男で血が繋がってる』







俺じゃん

マッジで俺の事好きだよな









｢じゃあ他の奴好きになったらてめぇもその相手も殺すからな｣







そう言うと俺の胸元をグッと引っ張って

背伸びしてキスしてきた。

ここ、廊下だけど









｢いきなり盛んな｣

『だってなんか、今物凄く愛を感じちゃって』















.











｢えっ、えっ、今のA君とお兄さんだよね！？｣

｢おいおいイケメン同士のキスたまんねーな｣

｢そんで兄弟モノときた、最高｣

｢うち速攻帰って夢小説書いてくる｣

35→←33

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す