鈴の音 Part2

33話 カレー ページ10

治「おじゃまします...」

貴「そんな堅苦しくなくてええよ。今日お母ちゃんいないねん。」

治「え」

貴「父ちゃんは仏壇におるからくつろいでええよ」

治「.....」


ご飯を温め直しカレーをよそう


治「...めちゃくちゃ美味いやん」

貴「せやろ？うちカレー大明神やねん」

治「...ええ嫁さんになるなぁ」

貴「生憎相手がおらんけどねぇ」


リスみたいにほっぺをいっぱいにして食べる治

さすが男子、食べる量が違うなぁ


貴「...治。食べ終わったらお風呂入ってきぃ。着替えはうちのお父ちゃんので堪忍な。」

治「おん...おおきに」


食べ終わった治がお風呂に向かったのを確認してお皿を手早く片付ける

長らく入っていなかった父の部屋で治が着れそうなものを調達して

自分の部屋に布団を敷いた

...しゃーないやろ、他の部屋掃除しとらんし、ホコリまみれなんやもん


治「...お風呂おおきに」

Tシャツに短パンの治が上がってきた

すこし大きかったかな...？まぁええか

貴「ええよー。うちも入ってくるね。冷凍庫にアイス入っとるから食べててええよー」

治「え、なんの？」

貴「ゴリゴリ君」

治「よしゃ」


小さくガッツポーズして小走りに冷凍庫に向かう治

うちの分残しといてくれるかな？

そう思いながらうちもお風呂に向かった

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