鈴の音 Part2

36話 報告 ページ13

千雅「えぇ！？治くんと御門さん付き合うことになったん！？おめでとぉ！！」

侑「っ...！？」

昼休みが終わりどこにいたんだとしつこく話しかけてるく初瀬さんに隠すことでもないと思って話したんが間違いやった

初瀬さんの大きな声が教室に響く


貴「声でかい！アホ！！」

千雅「ご、ごめん...」

生徒「それほんま！？御門さん治くんと付き合うとるん！？」

生徒「えっ！？なにそれ初耳！！ほんまに！？」

生徒「えええ俺御門さん狙っとったのにーー」


完全にしくじった

わらわらと寄ってくるクラスメイトたち


千雅「ええやん！お似合いやんな！御門さんと治くん！」


初瀬さんがそう言った時やった

ガタンと音を立てて宮くんが立ち上がる

突然の事でみんながそっちを向いた

お構い無しに宮くんはうちの席へ一直線へ向かってきて


侑「...A、ちょっとええ？」

貴「...え」

生徒「なんや侑、治取られて嫉妬かぁ？」

侑「せやねん。サムと付き合うんなら俺と面接せなw」


...宮くん、顔は笑っとるけど目が笑っとらん

うちの手をグイッと引っ張って教室を飛び出す

振り返りざまに見た初瀬さんの顔がショックに歪んどるのを見て胸が痛んだ

掴まれた手も痛いけど、心の方がグズグズと崩れていく


貴「...宮くん、どこ行くん？」

侑「.....」

貴「.....宮くん、手ぇ痛い。離して」

侑「.....」

貴「...宮くん！！」

侑「やかましい。黙っとれ」


落ち着き払った声

怖くなった

無機質な表情。いつもの宮くんやない


貴「...っ」


うちは黙ってついて行くしかなかった

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