＊ ページ25
・
・
A「、…あの、……っん」
優しく重なる唇が一度離れた隙に発しようとする言葉さえ飲み込まれてしまう。
ただ押し付けるようなキス。
それだけでも私は、頭の中が真っ白で何も考えられなくなってしまう。
・
慧「……、だめ、可愛い」
そう言って、少し開いた唇がまた私の唇を塞ぐ。
A「んん、……っ、いた……」
少しだけ身動ぎした際に動かした足。
ズキン、と響くような痛みに思わず顔を顰めてしまう。
慧「ん…？捻った？」
A「そう、みたいです……いてて、」
あまりの痛さに、さっきまでのドキドキも吹き飛んでしまう。
抱きしめる腕を緩め、立ち上がるとそのまま私に背を向けてしゃがむ慧さん。
慧「おいで、」
A「いや、重いし……」
慧「いいから、お客さん。伊野尾号出発しちゃいますけど」
A「う………、お願いします」
後ろ手をヒラヒラさせて待つ彼の背中に乗ると、ゆっくりと立ち上がり
慧「しゅっぱーつ」
最初のトーンと同じ様にそう声を上げた。
・
少しだけ歩くと、元々歩いてきた道に辿り着いてそのまま山を下りていく。
ギュッとしっかりと支えられた腕と、盗み見た横顔に光る汗。
運動、苦手なんだよね……
A「…慧さん、一旦降ろしてください」
慧「…いいの、」
A「腕、大変ですよね？」
慧「…いいから。
好きな子一人ちゃんとおんぶ出来なくてどうすんの」
ぐっ、と腕に力が入るのを感じる。
ストレートな言葉が恥ずかしくて、彼の背中に顔を埋める。
・
…私は、慧さんが…好きなんだ。
ふとよぎるのは、くしゃくしゃなあの笑顔。
回した腕に力が入る。
・
慧「………Aちゃん？」
・
ゆらゆら揺れる、想いも身体も。
なんだかすごく安心して、微かに伝わる振動に誘われるまま目を閉じた。
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ろこもこ。(プロフ) - とにかく、これからも頑張ってください！ 長文、失礼致しました。 (2018年7月21日 2時) (
レス) id: 94cf3185f6 (このIDを非表示/違反報告)
ろこもこ。(プロフ) - 初めまして。大ちゃんが良かったです…なんかとても辛いです！でもけいくんも好きで、この作品も好きです。…何をいってるか分からないです、すみません (2018年7月21日 2時) (レス) id: 94cf3185f6 (このIDを非表示/違反報告)
オムごはん - めっちゃくちゃ面白かったです★キュンキュンが止まりませんでした…笑）これからも頑張ってください★☆ (2016年6月5日 18時) (レス) id: dc362df77a (このIDを非表示/違反報告)
やまこ(プロフ) - わかなさん» ちなちゃんっっ！！！ここでも話しかけてくれてありがとうヽ(；▽；)ノ私も大好きだよう！！ (2016年2月21日 10時) (レス) id: 1caab23be2 (このIDを非表示/違反報告)
やまこ(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます┏○))ﾍﾟｺﾘ 何度か話しかけて、ようやく削除して頂けましたヽ(；▽；)ノご報告ありがとうございます…！これからもやまこ作品をよろしくお願いします♪ (2016年2月21日 10時) (レス) id: 1caab23be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまこ
| 作成日時：2016年1月16日 10時
