【悲報】ドSに挟まれた件について。【銀魂】

十三回目。 ページ14

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「うわあああ！！可愛い！！！」


やっと目的地であるお店に着いた。
新しいだけあって、外装も内装もすごく綺麗。



「いらっしゃいませ。2名様で宜しいですか？」


女の子が好きそうな可愛らしい店内を見回していると、これまた可愛い制服を身に纏った店員さんがニコニコと応対しにきた。


「はい、2人です。」


「ただいま、カップルフェアを開催中です。カップルでお越しいただいたお客様に、割引券をお配りしておりますが…」


全く悪気のない店員さんの言葉に、2人して固まる。

また気まずくなるな、これ…。と思いながら銀時に目配せすると、銀時は意を決して、



「あぁ〜…はい。カップルっす。」


と言った。



まさか銀時が嘘をつくとは思ってなくて、奇声をあげそうになったけど、口元を手で押さえて我慢する。


いや、これはしょうがない…だって割引券もらったほうが安いし…！うん！


ショートしそうな頭をぺちぺちと軽く叩いてから、余計なことを言わないようにほっぺをぐに、と抓る。



「かしこまりました。では、お席にご案内します。」

店員さんは、私が『カップルという響きにまだ慣れていないせいで照れてる初心な彼女』だと勘違いしたのか、母親のような優しい目で私を見たあとに、くるりと背中を向けて誘導をはじめた。



うわぁうわぁ、恥ずかしすぎる！！


銀時に小声で文句を言おうと思って隣を見上げると、銀時は手の甲で口元を隠して、これまた真っ赤な顔をしていた。



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